“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第163回 地方のイオンモールは「巨大な公園」?

倉橋さんがポッドキャストで話されていたことで面白かったのが、近所の公園よりもイオンモールのフードコートの方が実は敷居が低いという話で。パブリックな公園の方が気軽に入れそうなのに、逆なんだと。

ええ。それに比べるとイオンモールの方が自由なんです。気兼ねなく入ることもできるし、ある程度大きな声で話していても怒られないし、ペットOKのお店だってある。ターゲットが明確だからこそ、その人たちにとって居心地がいい空間が作れるんです。

地方のイオンモールって、実は何も買わずに出て行く人が結構いるんですよ。買い物もしないし、フードコートでご飯を食べるわけでもない。もう本当に公園感覚で行っている。都会のイオンとは使い方が全然違うんです。

ええ。そもそも都会は土地が限られているのでそんなに広くないんですよね。でも地方のイオンモールは駐車場も巨大だし、フードコートが3つ4つあるのも当たり前。室内の公園も用意されていて、一日中いられる。コンセプトが全然違うんです。

なるほどなぁ。そういえばウチの子どももやたらイオンに行きたがるんですよ。正直、自分は行っても欲しいものがないんですけど、子どもに引っ張られて行くと結局一日いたりする(笑)。でもそれはそういう設計がされていると。

そうですそうです。イオンさんって本質的には不動産業なので、もともと物を買ってもらおうとはあまり思っていないと思うんです。集客して、テナントの専門店に入ってもらって、そこからの家賃で稼ぐビジネスですから。

そうかそうか。「販売力」より「集客力」の会社なんですね。だから涼みに来るだけでもOKだと。ファミリーをターゲットにして、平日はお母さんと子どもたち、休日は家族全員と、きっちり設計しているわけですか。

ええ。それに比べると、行政が作る屋外の公園って、正直もうあまり必要とされていないんじゃないかという気さえしてきます。誰も行かないようなところにお金をかけている。美術家にモニュメントを作ってもらっても、子どもはそれ目当てでその公園には行きませんから。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















