「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第172回 経営者にバツイチが多いのは、なぜ?

そりゃそうですよ。というか、そういう経営者さんって自分の子どものことが可愛くないんかな、と。子どもが可愛くて大切だったら、自然と子育てに関わりたくなって、子どもと関わる時間も積極的に作ると思うんですよね。

いやあ…耳が痛い(笑)。私も今はそう思っていますよ。ただ当時の私は、25歳で会社を作っていたので、結婚した時にはすでに会社を経営していたんです。それをわかった上で結婚しているんだから、仕事に集中させてくれるのは当然だろう、と勝手に思っていたんです。

でも経営者に限らず、そういう風に思っている人は多いと思うんです。「家にお金を入れている=100%責任を果たしている」というか。だからそれ以外のこと…例えば家事をするとか子どもの参観日に行くとかは、「妻を手伝ってあげている」という気持ちでこなすわけです。

わかりますわかります。子育てって何かとイレギュラーな出来事が多いですもんね。仕事は代えが利きますけど、親の仕事はそうはいかない。だから私も娘が体調崩したとか怪我したとか学校でちょっとトラブルがあったとか、そういう時にはもう仕事なんて全部ほったらかして、とりあえず娘のところに行っていました。で、ようやく落ち着いたタイミング…それこそ夜中とかにお家のパソコンで仕事の続きをやる、なんてこともしょっちゅうでしたよ。

経営者って商談とか打ち合わせ以外は、働く時間の制約はないじゃないですか。そういう面でも私は、「この時間までに絶対仕事を終わらせなきゃ」と焦るより、まず家族のための時間を絶対に確保しておく。で、その時間までに仕事が終わらないんだったら、家族との時間が終わった後にやればいいか、というスタンスでやっています。

なるほどなぁ。経営者だからこそできる子育て時間の確保方法、というわけですね。それで言うと、男性は「責任感」とか「義務感」で子育てをしている人が多いと思っていて。そこはやっぱり女性と感覚が違うんでしょうか?

笑。まあでも男性は、ある意味仕方がないのかもしれないですね。女性は1年近く自分のお腹の中で育ててきた我が子なので、なんていうか「母と子の絆」みたいなものがありますけれど、男性はある日突然親になるわけですもんね?

そうなんですよ。だからなかなか親としての実感が湧きにくいというのもあるかもしれません。とは言え、最近は「子どものことが大好きだから、子育てをしているんだ」っていう男性もどんどん増えてきているようです。

良い変化ですよね。やっぱり子育てに限らず、いろんな悩みや苦労を自分の大切なパートナーと共有できるだけで女性って気持ちがすごく楽になるんだと思いますよ。…まあ私はそういうタイプではないんですけど(笑)。

ええ、私は悩みとかを誰かに言うことで安心するタイプではないです(笑)。でも、大多数の女性は「自分が困っていることを理解してほしい・聞いてほしい・共有してほしい」というのが大前提にあると思いますので、男性側も絶対子育てに参加した方が、家庭も上手く回ると思います。

同感です。ちなみ私も、今、小学校に毎日送っていくんですが、やってみるとこれがなかなか楽しくて(笑)。なのでこれからも、昔の反省を活かして、会社経営と子育てをしっかり両立させていきたいと思います(笑)。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















