【新連載】第1回 黒い秘密会議、はじまる。

この対談について

「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。

【新連載】第1回 黒い秘密会議、はじまる。

安田

今回からは新連載、ブラックな社長としてXYouTubeでおなじみ、トゥモローゲートの西崎さんとの対談です。よろしくお願いします。


西崎

こちらこそよろしくお願いします。ついに始まりましたね!安田さんにはウチの顧問にもなっていただきましたし、この対談もすごく楽しみにしてました。

安田

こちらこそ楽しみです。さて、読者の皆さんからすると「なぜこの二人が対談?」と感じる人も多そうなので、そのあたりの経緯から話しましょうか。


西崎

そうしましょう。最初の接点で言うと、僕が安田さんにYouTube出演の依頼をしたところですかね。それで新橋のオフィスに伺ったのが2023年の秋頃のことで。

安田

そうでしたね。てっきり十人くらい制作陣を連れてくるのかと思ったら、お一人で現れたのでびっくりしたんです(笑)。撮影機材もね、すごい大きなカメラを持ってくるんだろうと思いきや、iPhoneひとつポンと置いて「さあ、撮りましょうか」みたいな感じで(笑)。


西崎
そうでしたね(笑)。大阪で撮影する時は多少、人も機材も多いんですけど、出張だとだいたい僕一人でやります。
安田

それにしても、そもそもなぜお声がけいただいたんですか? DMをいただいたとき、「なんでこんな有名な人が私なんかに連絡してくるんだろう」なんて思ったんですけど。


西崎

いやいやいや(笑)。僕らの世代で「ワイキューブの安田さん」と言えば、超有名な経営者ですから。新卒時代から知っているから、もう20年ですよ。逆に安田さんが僕を認識してくださったのはいつ頃なんですか?

安田

2023年の春くらいですかね。Xで自ら「ブラックな社長」と名乗っている変な人を見つけて(笑)。興味が湧いてポストを見てたんですけど、全然ブラックな感じがしない(笑)。これは実際に話して「本当はブラックなのか否か」を確かめなければ、と思っていたら、ちょうどYouTubeのお誘いをいただきまして。


西崎

なるほど、そんな風に思ってくださっていたんですね(笑)。

安田

ええ。でも、20年も私を知ってくださっていたのに、なぜあのタイミングだったんですか?


西崎

実はあの連絡をさせていただく少し前に、自分のアカウントが安田さんにフォローいただいていることに気付いたんです。それで、「少なからず興味を持ってもらえてるのかな、お願いしたら会ってもらえるのかな」と思うようになって、勇気を出してDMさせていただいて(笑)。

安田

そうだったんですね。でも私の方もお受けするには勇気がいりましたよ。なにしろ、ブラックな社長ですから。本当にものすごいブラックな人だったらどうしよう、とドキドキしながら返事して(笑)。


西崎

笑。いやいや、僕の方こそ、憧れの経営者さんなのでものすごく緊張しましたよ。

安田

今はもう、怖い人じゃないとわかったので大丈夫です(笑)。さて、そんな西崎さんですが、起業する前はワイキューブの同業他社にいらっしゃったんだとか。


西崎

ええ、そうなんです。新卒で入ったのがワイキューブのバリバリの競合会社でして(笑)。先輩たちが「同業ですごい会社がある」と噂していたのが安田さんの会社でした。

安田

なるほど。ということは、そもそも「人材ビジネス」に興味があった人なんですね。


西崎

う~ん、いや、そうとも言えないんです。というのも僕、もともと就職活動自体にまったくポジティブになれなくて。

安田

へぇ、そうだったんですか。それはなぜです?


西崎

単純に、就職することに魅力を感じなかったんです。新卒サイトを見ても皆同じようなことしか書いてないし、就職した先輩たちに話を聞いても「仕事つまらない、上司ムカつく、給料安い」みたいな話題ばかりで(笑)。

安田

笑。通勤はギュウギュウの満員電車だし、嫌なお客さんに頭下げなきゃいけないし。


西崎
そうなんですよ! とにかくそういうのが嫌で。だから僕、考えたんです。これは起業するしかない、自分で会社を作るしかないって。で、起業に必要な知識や経験が得られる会社に限って就活をしました。その中の一つが、たまたまワイキューブの競合会社だったと。
安田

なるほど、そういうことだったんですね。それで実際に起業されて、すっかり有名な社長になられて。


西崎

そんなそんな(笑)、多少SNSで名が知られただけで、まだまだ小さな組織ですから。それこそ社長が出張に一人で来て、自前のiPhoneで撮影するくらいなので(笑)。

安田

笑。とはいえ、私はむしろ感心したんですよ。iPhoneでサクッと撮影したものを、あんな風におもしろくて魅力的な動画にできるんですから。やっぱりそのあたりの編集スキルがすごいんだなと。


西崎

恐縮です。でも、撮影機材のクオリティより、企画力や編集力が重要なのは間違いないです。どんなおもしろい企画を考えるか、それをどう伝わりやすく料理するか。画質よりもそちらの方がはるかに大事なので。

安田

なるほどなぁ。この対談ではそのあたりのノウハウについても伺っていこうと思います。我々の出会いに興味がある方がいたら、ぜひあの時の動画をご覧になってくださいね。ということで、今後ともよろしくお願いします。


西崎

よろしくお願いします。一緒にオモシロイことやりましょう!

 


対談している二人

西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社
代表取締役 最高経営責任者

Twitter

1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数18万人とSNSでの発信も積極的に展開している。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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