其の七十六 お金ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:じっくり観察してみる
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そもそも

お金って何か?

と改めて
考えたことの
ある人は少ないかもしれない。

お金がほしい
お金が必要
お金がない
お金があれば
お金を貯めなきゃ
お金が足りない
お金を稼ぐ

とお金と自分の
関係について
言葉にすることは
多くても、

そのそもそもを
考えたことはない。
って人がほとんどだと
思われるでござる。

ーーーー
商売をしている人たちは
PPM分析表を
みたことがあると思うけど
そこには

金のなる木

ってカテゴリがある。
このカテゴリは

安定しているけど
成長が見込めないから
ここの利益は
他の投資に回そう

という視点で
捉えられる。

未来をつくる原資

ってことでござる。
こうした、ビジネスのための
思考フレームワークだけでなく

○歳までに○円貯める節約術
お金は貯めるより育てる
お金に稼いでもらうここだけの話
お金のブロックを外す
お金は好きな人に集まる
子供に本当に必要なのはお金の教育

みたいな
節約術から株投資、
心理的領域から教育まで
お金コンテンツに
溢れている。

これほど多くの
コンテンツが量産され
多くの人が関心を
示す、お金。

いずれにせよ
ざっくり
乱暴にまとめちゃうと

減ったり増えたり
足りたり足りなかったり
貯まったり育ったりしつつ、
最終的には

別のものに
交換できる手段

って感じだろうか。

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と、ここまで
書いてきて、
拙者の世を忍ぶ
仮のおばあちゃんから
常々言い聞かせられてきた
話を思い出したので、
共有しよう。

それは、
こんな話でござる。

あのね。
世の中にはいろんな
生きもんがいるけど、
たいてい神さまが
あれこれなさる。

でもね。
3つ、人だけが
生かせるものがあるんだよ。
なんだかわかるかい?

言葉とお金と時間だよ。

この3つは
どれも死んだものになると、
自分と人さま
両方を傷つけるんだよ。

生き物なんだよ。

って話。
拙者のおばあちゃん説によれば

お金=生き物

でござる。

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生き物ってことは、

形づけられ
維持される

という2つの
活動をしてる。

この世の生き物は
必ず固有の形を
持って存在する。

形づけられている。

お金であれば、
電子マネーにせよ
金属、紙、石を
利用するにせよ

が与えられなければ
この世には存在できない。

そして、形が与えられたら
それを維持できなくなれば
崩壊し、無となる。

活動が止まれば
生き物だったら

腐ったり
干からびたり
小さくなったりする

だろう。

呼吸をするように
循環していれば
その形を維持、
もしくは成長できる。

でも実際

お金は腐らない
お金は死なない

とされている。
ここが

生き物

として矛盾している。
生き物として矛盾する。
それは

死がない

ことかもしれない。

生死の循環が
新しい細胞をつくり
次の命へ変容していく。
循環は

全体性のバランス

のために
必要なシステムなのだ。

お金自体に死がなく
腐らないとしたら
それは歪みを生む。

歪みはどこかで
帳尻を合わせなくてはならない。
その歪みは

お金が
寄生している
この社会を
腐らせている。

お金を物質ではなく、
循環エネルギーとして
捉えなおすときが
きているのではないですか。

それが

生き物として扱う

ってことでござる。

ーーーー
ってことで
お金とは、物品交換の手段ではない。

お金とは

 

循環する生き物として扱うもの

でござる。

拙者、お金はエネルギーだって思っているでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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