其の佰八 手ってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:世の中の流ればどっち? 
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手とは、
一体、どこから
どこまでなのか。

Google検索で
てきとーに
調べると、

人体左右の
肩から指先まで

という情報と、

手首から指先まで

とおおざっぱに分けると
2つあったでござる。

拙者のくるみ大の
脳みそでは、

後者の

手首から指先まで

だと処理される。

今回、手首から指先までを
手として、手のそもそもに
斬りかかるでござる。yo !

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『ジョジョの奇妙な冒険』
ダイヤモンドは砕けない

に登場する、

吉良吉影(きらよしかげ)

は、手の綺麗な
女性を48人殺めている
殺人鬼でござる。

彼は、自分が
殺めた

女性の左手

だけを残し
それとともに
暮らしている。

スーツの裏ポケットに
忍ばせて
一緒に買い物にいたり、

食卓に配置して
一緒に食事する。

腐敗臭がしてくると
新しい手をもとめて
女性を殺める。

という殺人鬼だ。

この左手は
徐々に腐敗していく。
腐る物体だ。

吉良吉影の
愛でる左手は
女性の個性も
体験を積み
それを
物語ることもない。

吉良吉影が
奪うものは
命だけでない。

その人の物語を
強制的に
自分の物語へ
書き換えている。

暴力とは
相手の物語を
想像することが
できない。

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拙者が、
世を忍ぶ仮の
幼少の頃、

祖母と過ごすことが
多かった。

祖母は、和裁が
得意で、
夏は浴衣、
冬は半纏を
縫ってくれた。

祖母が、布を
裁断して、
すいすいちくちく
縫ってる様を
拙者は、ぼーっと
みていたものだった。

お寿司屋さんに
連れていって
もらうときは
カウンター席に
座わり、
職人さんが
寿司を握る様を
見ることが
好きだったし、

手話の動きや
ダンスの指先、

書道の先生が
毛筆で字を
書くときなど、

手つきがつくる
表情や世界を
見るのが
面白かった。

手から生み出される

その瞬間は、
とても興味深い。

吉良吉影の愛する左手

とまったく
異なる。

浴衣、寿司、
手話、書など
生み出すことは
さまざまだが、
この世界に
存在しなかったことを
生み出している。

その生み出したものは
多くの人と
つながっていく。

これらの

結び

を起こしている。

手を結ぶ

とは
互いの身体部位である
手をつなぐことだけでなく、

自分の手が
生み出す行為を
通じて、
眼に見えない
結びが起きている。

最近、

手は生み出す

という、結びを
世の中が損なって
いるのではないだろうかと
拙者、マジに感じるでござる。

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ってことで
手とは、身体の部位ではない。

手とは

広げて使い、世界を結ぶ使命をおびている

でござる。

拙者、彫刻をしているとき、作品を目ではなく、手で確認するでござるよ。

 

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パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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