第71回「圧倒的に大きな市場の、一部を切り取った小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「圧倒的に大きな市場の、一部を切り取った小さなブルーオーシャン」


「特別な感謝の気持ちを、日常に」

誰かに日頃の感謝を伝える。

こうした儀礼は古今東西を問わず
人が行なう慣習の一つです。

日本ではお中元やお歳暮という慣習があります。

近年では、ライフスタイルの多様化や、
人付き合いに対する志向の移り変わり、
虚礼廃止の風潮が広まるなか縮小傾向でしたが…。

とは言え、2019年の国内ギフト市場規模は10兆6,917億円。

新型コロナの影響で、
帰省できない代わりにお歳暮を贈る「帰歳暮」
というものが出てきて上向き傾向という予測もあります。

儀礼的なフォーマルギフトは縮小傾向にあるものの、
「誕生日」「母の日」「父の日」といった、
いわゆるカジュアルギフトが好調ですし、
外出自粛により気軽に会えなくなったことで、
コミュニケーション手段としてギフトが
利用されるようになっているそうです。

新型コロナ、外出自粛前から、
この気軽なギフトに目を付け、
展開していたのが
「株式会社ギフティ」
です。

MoilanenによるPixabayからの画像

株式会社ギフティが行なっているのは、
カジュアルギフトをもっと身近なものにしています。

ちょっとしたお礼に、
100円のものから送ることができる。
例えば、スタバのコーヒーチケットや
コンビニのコーヒー、Uber Eatsギフトチケット、
図書カード、などなど。

手順も簡単で、スマホでカタログ一覧から選んで、
メッセージと一緒にURLを送る。
受け取った方は、メッセージを開いて、
受け取り方法を確認してお店などで商品と交換する。

前述したように、
お中元やお歳暮といった、
フォーマルギフトは、百貨店などへでかけていき、
品物を選び、送ってもらうものといったもの。
単価も高いものです。

その後、カタログギフトというものが登場します。
これは送る側が、選ぶ面倒を省いてくれる
画期的なスタイルでした。

そしての、今回のような、
手軽さ、シンプルさ。
まさに今どきな方法ですね。

圧倒的なギフト市場の中で、
単価が安く、気軽に、シンプルに、
利用できる。
新しい市場を創り出したのだと思います。

まさに小さなブルーオーシャンですね。

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ギフティ
URL  https://giftee.com/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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