土を耕し、タネを蒔き、苗木を丁寧に育てて、
やがて収穫の時を迎える。
この順番に変化が訪れることはない。
タネ蒔きが先で収穫は後。
じつにシンプルかつ分かりやすい構造である
と思うのだが、これが理解できない人が世の中には多い。
どういうわけか彼らは、
タネを蒔かずに収穫ばかりしようとするのである。
私たちの社会における収穫とは
報酬(お金)を得ることだ。
1時間働けば1時間分の、
1ヶ月間働けば1ヵ月分の、報酬がもらえる。
と信じ込んでいる。
つまり彼らにとって仕事とは常に収穫なのである。
土を耕した日に収穫はできない。
タネを蒔いた日にも収穫はできない。
苗木を育てている間も収穫はゼロ。
しかしその労働なくして収穫はあり得ない。
当然の原理なのである。
コンビニで1時間働けば1時間分の時給がもらえる。
会社で1ヵ月働けば1ヵ月分の給料がもらえる。
なぜこのように収穫100%の労働が可能となるのか。
それは収穫の手前までを他の人がやっているからである。
自分でタネ蒔きしなくても収穫はできる。
ただしその果実は自分のものではない。
誰かが育てた果実の収穫を手伝っているだけ。
手伝った謝礼はもらえるだろうが
持ち主ほどの収入を得ることはできない。
頑張っているのに収入が増えない。
フリーランスになったけど全然稼げない。
そういう人たちに欠落しているのは
タネ蒔きのプロセスなのである。
時給仕事、月給仕事、下請け仕事。
なぜこれらが儲からないのかと言えば、
タネ蒔きのプロセスを他人任せにしているからである。
自ら土を耕し、自らタネを蒔き、
自ら苗木を育てて、収穫をする。
すると収穫したものは全て自分のものとなる。
劇的に収入が増える。
誰にでもできる簡単な報酬アップの手法なのだが、
なぜかこれをやりたがらない。
報酬ゼロの労働などバカらしいと
思い込んでいるからである。
結果、いつまで経っても
収穫のお手伝いという仕事に従事することになる。
収入は増えない。
増えるはずがない。
金の成る木は永遠に手に入らないのだ。
もし自分の収入を劇的に増やしたいのなら、
自分の人生を根底から変えたいのなら、
タネ蒔きをするしかない。
即ちそれは収入ゼロの仕事をするということ。
自分の商品をつくり、集客する方法を考え、
興味を持ってくれた人を丁寧にフォローしていく。
収穫し続けても収穫量は絶対に増えない。
収穫量はタネを蒔いた量に比例するのである。
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