社員が辞めた。人手が足りなくなった。
穴を埋めるために募集しなくてはいけない。
もしこのような理由で採用活動を行っているとしたら、
その時点でもう負け戦である。
足りない人手はすぐにも埋めなくてはならない。
仕方がないから求人媒体を使う。
ある程度の投資をしないと効果は見込めない。
だが、そこそこの金額を投資しても
応募はパラパラとくる程度だ。
これという人材はいない。
しかし投資を回収しなくてはならない。
いちばんまともそうな人を採用する。
前の会社を辞めたのにもちゃんとした理由があるようだ。
きっとウチでは活躍してくれるだろう。
こうやってまたひとり赤字社員が増えていくのである。
本当に高いのは採用費ではない。
給料、社会保険料、教育費用を含めた人件費なのだ。
2年も雇えばその費用は軽く1000万を超える。
もう一度言おう。足りなくなったら人を採る。
こうなったらもう負け戦は確定なのである。
ではどうすればいいのか。
負のスパイラルから脱出する最も簡単な方法。
それは足りなくなる前に募集する事である。
ふざけるな!と言われそうだが脱出口はここしかない。
そもそも社員を雇う目的は不足を埋めることではない。
利益を増やすためである。
黒字にならないような採用は即刻やめるべきなのだ。
自社のビジネスを分解し「どのようなスキルを持った
人材が利益をもたらすのか」を明確にする。
やる気があって、頭が良くて、責任感が強くて、
コミュニケーション力が高い人?
そのような人材を求めるのはNGだ。
なぜならそんな人材は採用できないからである。
採るべきはアンバランスな人材だ。
他のスキルは30点でもいい。
ここさえ真面目にやってくれれば確実に利益が出る。
そういう人材にターゲットを絞り通年で採用窓口を開く。
ポイントは「求めるスキル」と
「求めないスキル」をはっきり書くこと。
求めるスキル1に対して求めないスキル5。
そのアンバランスさがターゲットを強く惹きつける。
ここまで明確な募集要項を作ると
応募者は自らその求人を見つけてくれる。
ゆえに無料媒体でも十分に効果を発揮する。
ポイントはターゲットが就職・転職活動を
するときに自社が募集しているかどうか。ここだけ。
だから1年を通じて求人を出し続ける必要がある。
無料媒体ならばずっと出し続けることが可能だ。
足りなくなったから採るのではなく、
黒字になる人が応募してきたから採る。
これが正しい採用の手順なのである。
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1件のコメントがあります
久し振りのコメンントです。
平均値が高い人も必要な職場があるかと思いますが、和が職場ではコラムの内容動揺に尖った人を求め、一緒に仕事をしたいと感じました。
コラム、ありがとうございます。