【大手の作法/022】 小学生と遊べ

一体どうして??

学歴や階層、地位が上がるほど、以下の4つの傾向が強まっていくように感じます。

① 教えない
=間違っていたら恥ずかしい。間違いを教えたら責任が。。
② 質問しない
=そんなことも知らんの?と思われるのが恥ずかしい。。みんなの迷惑になる。。
③ 周りを見ない
=カンニングはダメ。。人真似はカッコ悪い。。
④ 裏読みする
=王道はあり得ない。ひっかけが存在するに決まっている。。

その結果。大人ほど「固まって動けない時間」を過ごすことに。子供は、とりあえずやってみる。うまくいかなかったら、やり直す。うまくいったら、誇らしげに周りに伝えます。伝え聞いた子は、試しにやってみて、うまくいったら、また誇らしげに周りに伝える。それが、どんどん広がっていく。

それが大人になるほど、設問に純粋に向き合わず、勝手な解釈を加え、難易度を高めていくのです。。なぜか学歴が上がるほどその傾向は強いように感じます。すなわち大手企業の大人のほうが動き出しに遅れを取ってしまいがちなのです。

これまでの学校教育や企業文化の中で生き残るために真面目に必死に適応してきたからなのかもしれません。「学校が生き残るために困難な偏差値至上主義を」「企業が生き残るために無茶な結果至上主義を」貫いてきた歴史がそのような思考を作り上げてきたのでしょうか。

After COVID-19という時代が来るのであれば、企業も学校も役所もその価値観をガラッと変えざるを得ないのでしょう。

ある尊敬する経営者がおっしゃっていた言葉が印象に残っています。「いやほんと、小学生を採用したいわ。。」多くの大手さんがリモートワークを実施している現在。せっかくですから、たっぷり子供と遊び、子供からたくさんの学びを得たいものですね。


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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