若い消防団員を増やすには、どうすればいいか【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第443回 「若い消防団員を増やすには、どうすればいいか」
というご質問。
町の人がボランティアで助け合う。
そこに共感はあるのでしょうか。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

花粉症発症しました。金子亜佑美です!

安田

安田佳生です。

金子

はい。本日は30代・自営業の方からご質問いただいてます。亜佑美さん、江美さん、やす……えっ!?佳生さん、いつも配信ありがとうございます。街の消防団の入団員が減少していて、どうにか、えー、参加者を増やしたいと思っています。どうしたらよいと思いますか?街の消防団は、非常勤の公務員の位置づけで少額の報酬が得られますが、ほぼボランティナ…ボランティアのような組織です。主な活動は、さい…火災や災害、行方不明者の捜索など、有事の際の出勤やその訓練などですが、地元のお祭りなどの誘導員など、正直面倒な活動もあると思います。また、酒飲みの集まりというイメージも強いかもしれません。勧誘をしていても……えー、勧誘をしていても、「仕事が忙しいから」とか、え、「子どもが生まれたから」などを理由で断られます。そもそも若者がいないという地域も珍しくないと思います。新規入団員がいないため辞められず、20年もつづけている人も私の地元にはいます。私は消防団は必要と思うので、地域や家族を守る組織をより特化して、より価値を高めて、かっ…えー、家庭や身近の人を守るためにも入ったほうがいいなと思えるような消防団に変わっていかなければならないのかなと思います。みなさまはどう思いますでしょうか?こぉれからも配信楽しみにしております。ということです。

安田

はい。すばらしい。

栃尾

上手。

金子

かみかみ。

安田

いえいえ、ずいぶん成長しましたねぇ。

栃尾

スラスラ読んでました。

金子

はあ~、はあ~、ありがとうごぜーますだぁー。

安田

地元の消防団、ほぼボランティアで若者が入ってくれないと。どうやったら消防団に入ってくれますか?ってことですかね。

栃尾

そうなんでしょうね。「どうしたらよいと思いますか?」って聞かれてるので、はい。

金子

うん。

安田

じゃあ、バシッと答えを栃尾先生から。

金子

トッチオ先生から(笑)

栃尾

ははははは(笑)。これ、私の子どもの小学校でもありました。練習してました、よく消防団の方たちが。

安田

ふーん。

金子

へぇ~。

栃尾

でも、やっぱりね、絶対やりたくないなと思ってましたね(笑)

金子

(笑)

安田

それはなぜ?

栃尾

やっぱり、なんか、こう、うーん、面倒くさい。面倒くさそうっていうのがありますね。

金子

うんうんうん。

栃尾

でも、たとえば誰かが倒れたときの助け方みたいなことをもし訓練でやるとするならば、そういうののスキルがつくのはいいかもしれないですね。そういうのが、たとえばお金をもらって学べるみたいな感じにするとか、いいのかなと思ったんですけど。あと気になったのが「酒飲みの集まり」っていうところで。

金子

おお。

栃尾

この間、インタビューでちょっと聞いた話なんですけれども、「女性が田舎に残らないから子どもが生まれない」っていうのは、そもそもジェンダーの格差の問題が根深いと。

金子

えっ?

安田

うん。

栃尾

で、女性差別で、酒飲みの集まりに女性が行くと、もうあれですよね、「お酌をしなきゃいけない」とか「何か気を遣ってやんなきゃいけない」っていうのが、もうバーッて一瞬でつきまとってきますから。

安田

そんなのいまだにあるんですか?

栃尾

ぜんぜんありますよ、たぶん。

安田

へぇ~。

金子

そうなんだ。

栃尾

っていうか普通に誰と飲んでも、「女性だから瓶ビールで来たらお酌しなきゃな」っていうのは、なんとなく気になります、やっぱり。対等の立場であっても。

安田

ふーん。

金子

おー。いい女や。

栃尾

いやいやいや(笑)

金子

あ、「いい女」って言われるのも、これはジェンダーの問題が?

栃尾

偏見なのかもね、そうそうそうそう。「そういうほうがすてきな女性である」っていうふうに思ってるってことだから。

金子

可能性はあります。そうですね。うん、思ってる。

栃尾

そういうのがあると、女性はより面倒くささが増しますよね。そういうのもなくなるといいな、なんて、ちょっとパッと思いました。

金子

うん。

安田

僕、ワインに昔はまってた頃に、「ワインは女性につがせちゃいけない」って教えられましてね。

金子

えーっ。

栃尾

えーっ。

安田

「『そもそもお酒は男がつぐもんなんだ』っていう文化なんだ」っていうふうに言われて、ああなるほどなと。地球全部でみたら、うまいことバランスとれてるんだなって思いました。

金子

かっこいいっすね、なんか。

栃尾

なんか、まあ、ちょっと違うかもしれないですけど、レディーファーストみたいな文化って、男性はあんまり細かいことに気がつかないから、考えなくても自動的に女性を尊重できるっていう非常にいい仕組みなんですって。

金子

なるほど(笑)

安田

なるほど。

栃尾

そうじゃないと女性がやっぱり下になっちゃうから、無意識でいると。

金子

へぇー。

栃尾

「だから、意識をせずに女性を上げられるすばらしい習慣だ」みたいなことを読んだことがあります!

金子

なるほどー。面白い。

安田

僕、10代でアメリカ行ったときにね、日本人の女の子と付き合ってたんですけどね。

金子

ほんと!?すごい(笑)

栃尾

おっ!こんなところで恋愛話が出るとは(笑)

安田

で、レストランに入るときに先に入ろうとしたら、バーッとアメリカ人の女の子が走ってきて、えらい怒鳴られまして。

栃尾

はははは(笑)

金子

えーっ。

安田

「ふざけんな!」みたいな、「彼女にドアを開けずにどうすんだ!」みたいなことで、そんな第三者からも怒鳴られるような社会なんですね。

金子

すごい。知らないアメリカの女性ですか?

安田

知らないアメリカの女性ですよ。

金子

へぇ~、そうなんだ。

栃尾

ははははは、すごい(笑)

安田

いや、それで、だから、ほんと気まずくて、レディーファーストが体に染みついてしまいまして。

栃尾

すばらしい。

安田

日本に帰ってきてから10年ぐらいはドアを開けてましたけど、いつの間にかオジサンの仲間入りしちゃいましたね、ほんと。

栃尾

なるほど(笑)

金子

いや、でもね……うんうん、そっか。

栃尾

ちょっと話がずれちゃいましたけど、大丈夫ですか?

安田

いやいや、何を言ってんですか。栃尾さんがずらしたんじゃ(笑)

栃尾

私がずらしちゃいましたけど、戻そうかなっていま思ったんですけど(笑)

金子

ははははは(笑)。はい、ありがとうございまーす。

安田

はい、じゃあここは金子さんが戻しますか。

金子

私!?

栃尾

お願いします!

金子

え、えーとー、どうにか参加者を増やしたいということで、えーとー、どう、どうしたらいいでしょうねえ。

安田

(笑)

栃尾

(笑)

金子

どうしたらいいでしょうね(笑)

安田

はい、ありがとうございます(笑)

金子

はい、戻しましたー。

栃尾

(笑)

安田

あのー、私が思うにですね、どうやって若い参加者を増やすかっていうと、そこに共感している人の地域をつくりゃいいんじゃないですかね。つまり、「お金を払ってサービスを受けるのが当たり前」だとか「助け合いじゃなくて自分のことは自分でやろうぜ」っていうような、たとえばアメリカなんかはどちらかというとそういう社会なんですけど、だから国民がみんなで保険に入るとかっていうのは反対で、「入りたいやつは入りゃいいし、入りたくないやつは入んなきゃいいだろ」っていう自立を優先する社会なんですけど、やっぱり日本も全体でくくるのは無理があって、昔の村みたいな感じで、「子育てとか、こういう大変なときのこととか、お祭りとかを地元の人たちで助け合ってやったほうが、すてきな人生なんじゃないの?」って思ってる人はもちろんいると思うんですね。

金子

うんうん。

安田

で、そうじゃない人もいるわけで、それを一緒くたにするから面倒なことになると思うんですよね。

金子

うーん。

安田

だから、そういう人たちが、ここに賛同してくれる人たちが集まって暮らしていけるような街をまずつくり……

金子

街から?

安田

そうしないと無理だと思うんですよね。だって、べつにそんなこと求めてない人に消防団に入らすなんていうのはなかなかひどい話で、「消防団がすばらしくない」って言ってるわけじゃなくて、すばらしいことって世の中にいっぱいあるわけで、全部はできないわけですよ。

栃尾

はい。

安田

だから、まずは地域ごとに特色を出していくべきだと思うんですよね。「うちの地域は逆に一切そういう煩わしい、隣の人とあいさつなんかする必要もない」なんていう街だって、あってもいいと思うんですよね、僕は。

金子

それは面白いですね(笑)

安田

で、そういうところが心地いいっていう人がそういう街に住めばいいわけで、そうじゃなくて近所どうしで助け合いたいっていう人は、そういう街に住めばいいんだから、自分もそこに参加することになりますよね。

金子

なるほどー。

安田

それを選べるようにしてあげりゃいいんじゃないですかね。

栃尾

そうすると、でも、「土地がいくら気に入っても、参加できないんだったら入っちゃだめよ」みたいなことになり得るってことですか?

安田

やっぱ土地っていうのは、そこに住んでる人とセットだと思うんですよね。

栃尾

ふーん。

金子

へぇ~。

安田

そういう、「みんなで助け合おうぜ」っていう暗黙のルールがある街で「一切そんなことをうちは興味がありません」っていう人が住むのは、なかなか居心地悪いと思うんですよ。

金子

まあ、たしかに。

栃尾

うんうん。

安田

マンションとかも、ぜんぜんそういうこと関係なく買っちゃった人が、価値観合わずにもめたりするじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

単に「その家が買える」とか「その場所に住みたい」っていうだけじゃなくて、そこらへんの価値観を一致させることがすごい大事だと思いますけどね。

金子

ああ、たしかに。

栃尾

たしかに。暗黙の了解みたいなのは非常に多くて。

金子

うん。

栃尾

「あえてわざわざ最初に言わない」みたいなのは、ちょっと問題ある気はしますね、たしかに。

金子

ああ、なんか大きい家族みたいな感じですね、そうなると。家族というか、同居人というかね。

安田

そうですね。それが必要だと思ってる人もいれば思ってない人もいて、ほんとは、だから国も、そういう特徴があって、どこの国の人になるかも自分で選べりゃいいと思いますけどね、私は。ということで、おまとめをお願いします。

栃尾

はい。

金子

おぉ。

栃尾

そういう協力をし合う街づくりから始めてください、っていうことですかね(笑)

安田

まあ、まずはそういう人たちを集めるところからですかね、街に。いまいる人に無理やりやらせるんじゃなくて。

栃尾

ああ、なるほど、はい。町おこし的な感じですかね。

安田

と思います。

金子

お~。

栃尾

はい。ということです。

安田

はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございましたー。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2021年3月25日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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