その92 「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんとは?

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんとは?

仕事なんかしていると、「これくらいは知っておくべき」って言いたくなることありません?
「ハァ・・・君ね、そんなことも知らずに、よくこの業界で働いているねぇ」みたいな。

例えば、「飲食業界で働くなら◯◯を知っているのは当たり前」みたいな表現があるとします。
でも、飲食業界って一口に言っても、様々な職種があるわけで、調理をする方にとっては当たり前で知っておくべきことでも、店舗開発の方が知っておく必要はあんまりないものってありますよね。
ところが、不思議なことに、「飲食業界で働くなら、店舗開発担当でも魚を三枚におろすくらいはできないと!」レベルのこと言ってくる人っているんです。
僕はこういう人を、「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんと名付けました。

「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんの特徴は、前述の例のように、「できてマイナスではないけど、できたところで当人の業務に大きな影響(メリット/デメリット)はないこと」を「重要だ!」「知っていて然り!」と言ってくることなのです。

こういう「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんって、どこにでも居ると思うんです。
彼らも別に悪気があって言ってるんじゃないんですけどね。
まぁ、僕も「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんの端くれとして、気持ちは分かります。
それはときに善意であり、彼ら(僕ら)の美学から出たものなんです。
あと、多少マウントとれてちょっと気持ちいいってのはあると思います。(少なくとも僕は…)
自分が勝る分野で、マウントをとるのが一番楽ですから。

じゃあ、「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんと上手く付き合うにはどうしたらいいのか?
それは・・・
「ありがとうございます!勉強になります!」と受け取っておけば良いんです。
「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんが「大事だ!」「知っていて然り!」と言うことって、言われる側にとってそんなに頻繁に起こりませんから、聞き流しても大きな問題はありません。
出店業務の中で、魚を三枚におろす必要がないのと同じです。
「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんの端くれの僕が、自分でこんなこと言うのもあれですけど・・・涙

「これくらいは知っておくべき」おじさん/おばさんって、自分の専門領域ではそこそこの経験を持っていて、自信がある人が多く、彼らが授けてくれる情報の質は高いです。
ここで、彼らと上手く付き合っていくポイントなのですが・・・
彼らの意見を聞いて実際に試してあげると、(素直に聞いて試す人が少ない分)すごい喜ぶんですよね。
もともとお節介なところがあるので、一生懸命教えてくれたりします。
なので、上手く利用すると、あなたの能力を高めてくれるかもしれません。

あぁ、誰かかまって(頼って)くれないかなぁ・・・
(「これくらいは知っておくべき」おじさんの一人、ピンク頭の心の声)

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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