その163「休日に仕事をする克己力」

このコンテンツについて

なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「休日に仕事をする克己力」

人は休みに仕事するのか?

大前提、休日に仕事したい人なんていません。
なお、ここではイーロン・マスクのような超人の話をしているわけではなく、ごくごく一般的な人の話をしています。
休日は重力に負けて一日中ゴロゴロしたり、家族や友達と遊びに出かけたり、自分の趣味に没頭したり、色々やりたいことがあるわけです。
そうした「Want to」に比べたら、仕事って「Have to」要素が強いですから、休日にやるには辛いですよ。
ただ、休日にやっている時点で、「Have to」ではなく、平日に終えるべきタスクをやっているケースも多いので、実は「Had to」だったりするんですよね。

日常的に納期を守らない(いつも少し遅れる)、守ってもクオリティが微妙という人は、「残業してでも期日に間に合わせる!」という責任感にイマイチ乏しいんですよね。
そんな人は、どうしても休みに仕事する事態に陥ったりするのですが、そもそも責任感が乏しいので休みに仕事なんてしたくありませんw
「土日でなんとか巻き返します!」と言ってみたものの、金曜日の残業もそこそこに退社し、土日になると「やりたくない!」という気持ちが沸き起こってくるのですw
もう、「これぞ人間!」って感じで魅力すら感じますねw
そうなのよ、人間ってどうしようもなくダメな生き物なのよ。

一方、「土日巻き返します!(キリッ)」と言われた側は困るわけです。
「おいおい、土日に確認しないといけないのかよ(汗)」と。
やむを得ず時間を作るわけですが、こんな風に誰かの責任感に甘えることで、前述のようなタイプの人でも、仕事が一応機能しているかのように見えるわけです。
知り合いが「まわりの人に助けてもらうことと、まわりの人に尻拭いさせるのは違う」って言ってたんですが、まさにこれなんですよね。
ところが不思議なことに、土日でやった人は、「休日を使ってでもやり遂げた」という謎の達成感を得たり、「こんな私、可愛そう」と悲劇のヒーロー・ヒロインごっこも可能です。
また、会社に恩を売った感さえも得られるのです!
おいおい(汗)って感じですが、事実です。
この原稿を書いているのは、ちょうど土曜の深夜で、上記の感情が芽生えていますからね。
誰か褒めてッ!
可愛そうだわ、僕(涙)って。

休日に仕事をするのって、朝ベッドから起きるのに似ています。
もう何も考えちゃダメなんです。
目覚ましが鳴ったら、飛び起きて無意識のうちにシャワーを浴びないと起きられません。
「あと5分・・・」の繰り返しで2時間くらい平気でゴロゴロしてますからね。
こんなタイプの人は、何も考えずに仕事を始めないとダメなんです。
普段やらないくせに掃除をし始めたり、やたら丁寧にコーヒーいれはじめたり・・・これを「セルフハンディキャップ」って言うらしいですが、そんなことしてたらダメ。
何も考えずに机に向かい、すべきことをする、ただそれだけなんです。

結局、この原稿書き終えたの日曜の夜だわ・・・
可愛そうだわ、僕。

 

著者の他の記事を見る

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

感想・著者への質問はこちらから