BFSもいよいよ最終日だ。
最終日12日目のテーマは「書き続けられるブログを企画する」だ。「個人で商売を始めるには、発信は必須だ」と、主催者の安田佳生さんは言う。なにを売っているのか。どんな思いで商品をつくっているのか。自分はどんな人間なのか。これらを伝え、ファンになってもらうのだ。そのために、ブログを継続することが必須条件なのだという。BFS最終日では、発信について学ぶ。BFS12日目、これが最後の体験記である。
BFS12日目
BFS12日目は「ブログ」がテーマだ。11日目の最後に、講師の児玉達郎さんから、テーマである「ブログの企画」について説明があった。ブログのタイトルと目的、内容、方法(テキストや動画など)を、各自で決めてくるよう宿題が出された。BFS12日目は、各自が考えてきたブログのテーマを発表し、それについて、児玉さんからアドバイスをもらうかたちで進められた。
続けられるブログとは
ブログを立ち上げることは簡単にできても、書き続けるのは容易ではない。ひとつ、ふたつ、記事を書くことはできても、毎週のブログ更新を、1年2年と続けるのは思っている以上に苦労するものだ。続けるためには、ブログを企画から考え、きちんと設計する必要があるという。
ブログ企画を考える上で、ポイントは3つだ。それは、①自分、②方法、③結果である。
① まずは、自分。自分の伝えたい思い、自分が書いていて楽しいこと。自分を起点にすること。書きたいことでないと筆が進まない。楽しいことでないと続かない。まずは自分の気持ちが上がること。これが出発点だ。
② 2つめは、方法である。どんな方法で発信するのか。文章か、それとも動画(書き起こし)か、はたまた音声(書き起こし)か。自分が最も伝えやすい方法を選ぶこと、続けやすい方法を選ぶこと、これが大事だ。
③ 3つめは、結果である。読んだ反応が返ってくる、申込があるなど、結果が出るから続けるモチベーションになる。そのために、相手が知りたいと思うテーマ、理解しやすい内容、受け取りやすい方法、これらの視点からも、微調整する。
自分起点であり、発信しやすいから結果がでる。結果がでるから発信したくなる。この好循環が生まれるように、ブログのテーマや方法を設計するのだ。
なぜブログを書くのか
ブログを書く理由はなにか。それは、数多あるサイトの中から自分のサイトを見つけてもらうためではない。ましてや、自分のことを知らない人と出会うためでもない。
ではなぜ書くのか。それは、偶然にも出会えた人に、自分をより深く知ってもらうためだ。リアルの場でもオンラインでも、新しく知り合った人に自分がどういう人間なのかを伝える。なにを考え、どんな思いで仕事をしているかを理解してもらう。そのために書くのだ。
より深く、よりよい関係を築くための準備として、名刺代わりとして、書き溜めておく。人と出会うために書くのではなく、出会った人に自分をより深く知ってもらうために、ブログを書くのだ。
開業へ
BFSを終えて、自分が商売をはじめるための道具はすべてそろった。自分の商品。商品の名前・タグライン・コンセプト文。Webサイトと、ブログ。今後は自分の事業を進めながら、これらをさらに育てていくことになるだろう。
そして、BFSに参加して得られたものは、商売をはじめる道具だけではない。全12回の講義と実習を通じて、ともに学び、ともに事業をつくった、自分を含めた金曜クラスの5名。また同じ時期にBFSを受講し、懇親会で交流を深めた土曜クラスの5名。合計10名の仲間ができた。
今後は、BFS卒業生と講師陣とで構成されたコミュニティーである「カイワイ」に所属しながら活動していくこととなる。困難や課題を共有し、ときには協力しながら事業を進めていく仲間がいる。これは、ひとりで事業をスタートする僕にとって、大きなアドバンテージだ。
仲間とともに、自分だけの小さなブルーオーシャンをつくっていく。その旅はここからはじまるのだ。
これまでの体験記一覧
- 1日目「長い自己紹介」
- 2日目「わたしは何をやめたのか」
- 3日目「好き嫌い・得意不得意を把握する」
- 4日目「自分の役割を定める『私は何屋さんなのか?』」
- 5、6日目「自分の商品を作る」
- 7日目「商品のコンセプトを400文字にまとめる」
- 8日目「コンセプトを絞りに絞ってキャッチをつくる」
- 9日目「商品に名前を付けてあげる」
- 10日目「自分のお店をつくる Webサイト&ブログの構築(前編)」
- 11日目「自分のお店をつくる Webサイト&ブログの構築(後編)」
- 12日目「自分を表現する 書き続けられるブログを企画する」ココ!
ー 書いた人 ー
大谷 信(おおたに まこと)
大手企業でエンジニアとして勤務していたが9月に退職、自分らしい働き方・生き方を模索中。ブログも連載しています。
Twitter https://twitter.com/OtaniMkt