「空とぶ車と航空機の境目を教えてください」【読むPodcast | ゲリラマーケティング】

第531回「空とぶ車と航空機の境目を教えてください」
というご質問。
ヘリとして空も飛べる車と、車として道路も走れるヘリ。

その境目には大きな壁があるのです。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

先日、誕生日を皮切りに、「人生滑稽でおもしろく」を掲げました。金子亜佑美です。

安田

安田佳生です。誕生日?

栃尾

おめでとうございます。

金子

ありがとうございまーす。

安田

何歳になったんですか?金子さんは。

金子

39歳になりましたー。

栃尾

リーチだ(笑)

金子

リーチ!

安田

まだ30代なんだ。いいなあ。

金子

あと1年で、もう、その、40代。

安田

39歳は僕がね、「人生ここで年齢止めるとしたら、この年齢」って決めてるのが、39なんですね。

金子

おお、そうなんですね。

栃尾

ピークってことですか?

金子

楽しかった?

安田

生きやすいってことかなあ。体もまだ若いし。

栃尾

あ~。

金子

うんうんうん。

安田

やっぱ日本社会って、20代はなかなか生きづらいし。

金子

うん。

栃尾

なるほどー。

安田

40になったらオッサンじゃないですか。

金子

うーん。

安田

30代でビジネスで成功したら「若い経営者」って感じなんで。

栃尾

ああ、すごい納得感ありますね。

金子

おお、納得された(笑)

栃尾

若いころは生きづらいし、年取ったら体力つらいしっていう、そのちょうどはざまって感じします、たしかに、ほんとに。

金子

そうですね。

安田

そうそうそう。

栃尾

変なプレッシャーもないし。

安田

金子さんはね、人生のピークですよ。人生のピーク。

栃尾

ピークですよ。

金子

いえー!いえー!…え?

栃尾

いいのかな(笑)

金子

え?いぇいぇ(笑)

安田

え、それで、誕生日を機に、なにしたんでしたっけ?

金子

なんも聞いてないじゃないですか(笑)

栃尾

(笑)

金子

えーと、「人生を滑稽でおもしろく」っていうコンセプトを掲げてみました。

安田

すばらしいですね。

金子

はい。楽しく。

栃尾

ってことは、それ、人生通して使うの?

金子

ちょっと、いったん、1年みてみようかなと(笑)

安田

(笑)

栃尾

でも、「今年」じゃなくて「人生」って言ったんだもんね。

金子

うん。一応、そう大きく捉えてたほうが、おもしろいかなとは思ってますけど。

安田

人生ってやっぱね、不真面目に捉えてる人のほうが、うまくいくんですよねえ。

金子

うーん。

安田

不真面目っていうのは、なんていうんですかね、「昼まで寝て、なにもせず家にいて」っていうのは、これは不真面目じゃないですね。

金子

ああ、そういうイメージですね。

安田

なんていうんでしょうねえ、これは単なる手抜きって感じで。

金子

ああ、そっか。

安田

「真剣に不真面目にやる」っていうことが大事で、子どもみたいな感じですよね。

金子

んー!

栃尾

なるほど。

安田

真剣に遊ぶとうまくいきますよね、人生ってね。

金子

そっか、「真剣に遊ぶ」って言うと、とてもいいですね。

安田

うん。

金子

そうしようか。

安田

だから、真剣におちゃらけるのがいいと思いますよ。

金子

わかりました。そうさせていただきます!

安田

はい。

栃尾

はい。

金子

おちゃらける、はい。本日は、えー、ご質問をいただいてまーす。えー、60代以上の会社員の方からご質問いただいてまーす。空飛ぶクルマと航空機の境目を知りたいです。空飛ぶクルマたちが、クルマには見えません。なぜ「空飛ぶクルマ」と称しているのでしょうか?というご質問です!

安田

なるほど。

栃尾

なるほど。

安田

60代以上の方にとったらね、やっぱ手塚治虫の世界ですよ。クルマがピューンと飛んでいくっていう。

栃尾

ふーん。

金子

うん。

安田

僕も、でも、つねづねですね、ヘリコプターは「飛んでる」という、一応、なんでしょう、えー、許可……いや、許可は僕がするもんじゃないか(笑)

金子

はははは。「認識」ですか(笑)

安田

認識、うん、認めてるんですが、飛行機は「飛んでる」とは、私は認めてませんで。

栃尾

ああ、なんか、そういう話ありましたね、はい。

安田

枯れ葉が木からヒラヒラって落ちてくるでしょ?

栃尾

うんうん。

金子

はい。

安田

あれってストンと落ちないじゃないですか、石ころみたいに。

栃尾

はい。

金子

ああ、はい。

安田

ゆっくりヒラヒラって落ちてくるでしょ。あれが「飛んでる」とは言わないじゃないですか。

栃尾

うんうん。

金子

あ~。

安田

あんな感じだと思うんですね、飛行機って。

栃尾

鳥とかどうですか?

安田

鳥はねえ、飛んでますね。

栃尾

でも、フワーって風に乗ってるだけのときありますよね。

金子

(笑)

安田

ありますあります。

栃尾

あれも一応飛んでるんですか?

安田

あれも飛んでますね。あの状態になるために自力でね、なんか、こう、やってるんで。

栃尾

はいはいはい、上行ってるから?

安田

はい。鳥と飛行機は、だいぶ僕のなかでは違うんですが。

栃尾

ふーん。

金子

ふーん。

安田

ヘリはやっぱね、空中でストップできるじゃないですか。

栃尾

はい。

安田

あれがやっぱ、なんか、いちばん飛んでる感があるといいますか。

栃尾

じゃあ、ドローンもってことですね。

安田

ドローンも飛んでる感満載ですよね。

栃尾

タケコプターもそうってことですね。

安田

タケコプターのことは、ちょっと、よく知らないんですが(笑)

栃尾

(笑)

金子

はははははは(笑)

安田

あれ、空中に止まれるんですか?

栃尾

止まれるイメージ。

金子

止まれますね。

安田

ふーん。

栃尾

止まれますか。

金子

はい。

安田

で、ドローンをでかくしたようなやつが、いま、空飛ぶクルマということで。

金子

はい。

栃尾

あ、そうなんですか。

安田

はい。

栃尾

私、見たことないかも。

安田

バイクみたいなのもあるんですよ。

栃尾

はいはい。

安田

バイクみたいな感じなんだけど、まわりにでっかいドローンの上にバイクがついてて、これを「空飛ぶバイク」とか「空飛ぶクルマ」って言えるのか?ってことだと思うんですね。

栃尾

うんうん。

安田

「手塚治虫のマンガでは、こんなんじゃなかったぞ」ってことだと思うんですよ。

金子

クルマがビューンと、ただ飛んでる?

安田

そうそう、クルマがビューンとね。

金子

なるほどー。

安田

……どうなんでしょうか。まあ、ヘリ…ヘリじゃないや、クルマと、えー、なんの境目が知りたいんでしたっけ?

金子

航空機?

栃尾

そうですね。飛行機ですね。

安田

飛行機でしたっけ?

金子

はい。

安田

飛行機ってよりは、ヘリに近い気がしますけどね、いまの空飛ぶクルマっていうのは。1回浮き上がってピューンって進むんで。

金子

はい。うんうん。

安田

境目はどこかっていうと、かなりあいまいだと言わざるをえませんよね。つまり、タイヤがついてるかどうかでいったら、ヘリとか飛行機にもタイヤついてるじゃないですか。

栃尾

そうですね(笑)

金子

ついてますねー。

栃尾

滑走路を行くときに。

金子

クルマっていうと、4輪のイメージですね。

安田

だから、「飛行機を四輪にしたらクルマになるのか?」ってことになりますし。

金子

うーん、そうだそうだ。

安田

エンジンがジェットエンジンだとかいったって、いま、クルマも電気自動車みたいになってきて、飛行機も電気になっちゃうかもしれないし。

金子

うーん。

安田

それでいうと、クルマとして使えるヘリみたいなのがあるとしてね、「ヘリコプターなんだけど翼を折りたたんで、そのまんま道路を走れます」っていうヘリがあるとするじゃないですか。

金子

おお、かっこいい!はい。

栃尾

はい。

安田

それと、「クルマなんだけど翼を広げて、そのままヘリみたいに飛べます」っていうのがあった場合ね、ほとんど同じじゃないかなって気がするんですよ。

栃尾

うんうん。

安田

つまり、「クルマとしても使えるヘリ」と「ヘリとしても使えるクルマ」。

金子

うん、一緒ですね。

安田

ね。

金子

一緒だ。

安田

この方はその境目が知りたいってことですけど、境目はたぶんね、僕は、ないんじゃないかと思うんですよ、厳密には。

金子

うーん。

安田

なんで「空飛ぶクルマ」って言ってるかっていうと、これはもう単純明快で、「走れるヘリ」じゃ売れないからですよ。

栃尾

なるほど。

金子

ああ、逆をいうと?(笑)

安田

マーケティング的に考えてね、「道路も走れるヘリ」って「そんなの買うか?」っていう感じじゃないですか。同じもんなんですよ、同じ商品なんだけど。だけど、「空飛ぶクルマ」って言われたら、やっぱ欲しくなるんで。

金子

なるほど!

栃尾

たしかに。ぜんぜん違う。

安田

だから、売るんだったら、単純に「空飛ぶクルマ」って名乗るべきで。

栃尾

うんうん。

安田

そのマーケットを取りにきてるっていう、単純にそういうことで、「じゃあ、なにをもってクルマなんだ?」って言う人が一定数いると思うんで、よりクルマっぽい、「“よりクルマっぽい”とはなんぞや」みたいなのを追求した空飛ぶクルマも、いずれ出てくるでしょうね、だからね。

金子

なるほどー。名前だけの違いだったってことなんですかね。

安田

僕はそう思いますけどね。

栃尾

うーん。

安田

よく、クルマでも翼を出して、「ついに空飛ぶクルマが」って、よく出てくるんですよ。ドローンみたいなやつもあるけど、飛行機みたいなタイプもあって。

栃尾

はい。

金子

うんうん。

安田

翼が出てきて、そのままビューンって飛ぶんですけど、僕もそれ見て思いましたもん、「いや、これは飛行機だろ」って(笑)

栃尾

うんうん。

金子

(笑)

安田

「飛行機をクルマの形で走れるようにしただけだろ」と。

金子

ああ、個人が所有できるような形に?

安田

所有……まあ、個人はべつに飛行機も所有できるんでしょうけど。

金子

あ、そっか。

安田

道路が走れるってことなんじゃないですか、4輪にして。

金子

ああ、なるほど。

安田

だから、たぶんね、明確な基準って、ないんじゃないのかなって気がしますね。ただ、法律が「クルマ」と認知するか「飛行機」かによって、免許とか使える条件とか、いろいろ違ってくるんでしょうね。

金子

そうですねー。

安田

まあ、だけど僕は単純に、「空飛ぶクルマ」というものはいずれできて、それがクルマであろうがなかろうが、みんなが「これが空飛ぶクルマだ」って認知すれば売れていくんで。

金子

なるほど。

栃尾

(笑)

安田

そこをみんなが単純に取りにきてるんだろうなって感じはしますけど、まだまだ違和感があるんで、まだ「これ」って感じじゃないんでしょうね。

金子

うん。

栃尾

うん、なるほどー。

安田

ね。

金子

運転がむずかしそう、ただ単純に。

安田

運転は、もう、ぜんぶ自動になるんじゃないんですかね、ドローンみたいに。

金子

あ、そっか。

安田

行き先をポーンと入れたら、あと、ピューって行くようになるんじゃないんですか。

栃尾

なるほど。

安田

だって、ドローンで荷物が運べるんだから、人間も運べるに決まってるわけでね。

金子

うーん、なるほど、そっか。

安田

そうなんですよ。

栃尾

うーん。

安田

ということで、栃尾さん!

栃尾

はい。

金子

えっ、まっ、まさか!?

安田

おまとめを。

金子

まとめるんですか!(笑)

栃尾

まとまりますか?(笑)いや、なんか、より欲しくなるし、なんか、こう、夢があるっていうこと…なんですね。境目は特にありませんが、呼び方が違いますということで。

金子

すごい。

安田

じゃないかなあと。どちらから見るかによって境目は変わるよな、ということで。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

はい。本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。

*本ぺージは、2022年11月30日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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