【vol.325】自動車産業の2024-2026年における10のインパクト(オンライン購入)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、EXPLODING TOPICSという「今どんなトピックが盛り上がっているのか?」を可視化する専門サイトから、「自動車産業のトピック」を取り上げたいと思います。

今回の記事はこれ。
10 Important Auto Industry Trends (2024-2026)
自動車産業の2024-2026年における10のインパクト
https://explodingtopics.com/blog/auto-industry-trends

自動車産業の10のインパクトは下記の通りです。

1. Electric Vehicle Adoption Increases Worldwide
2. Autonomous Vehicles Change The Face Of The Auto Industry
3. Cars Become Even More Connected
4. Vehicle Purchases Shift Online
5. The Automotive Parts Market Continues To Grow
6. Chip Shortage Continues To Plague Auto Manufacturers
7. Auto Sales Impacted By Low Inventory And High Prices
8. Micromobility Presents A Potential Shift Among Consumers
9. Hydrogen May Be The Fuel Of The Future
10. Luxury Car Brands See Growth

 

先週の「3. Cars Become Even More Connected」に引き続き、「4. Vehicle Purchases Shift Online」を見ていきます。

4. Vehicle Purchases Shift Online
(自動車購入はオンラインにシフトする)

Over 90% of car purchasers perform online research before a transaction.
And increasingly, more and more sales are taking place completely online.
Pre-pandemic, about 4.2% of total car sales took place online.

自動車購入者の90%以上が、取引前にオンラインで調査を行っている。
そして、ますます多くの販売が完全にオンラインで行われるようになっている。
パンデミック以前は、自動車販売全体の約4.2%がオンラインで行われていた。

パンデミックの直前で既に90%の購買行動がネットと関連していて、販売自体も4%がオンラインであった、という話です。
コロナ禍でさらにオンライン化が進んでいくわけです。

 

In traditional dealership settings, customers spend over 3 hours on average in the dealer’s showroom.
With online transactions, customers can complete the purchase with the click of a mouse.
Online car retailer Carvana sold 244,111 cars in 2020. That’s an increase of 37% over 2019. In 2022 they sold 412,296.

従来のディーラーの環境では、顧客はディーラーのショールームで平均3時間以上を費やしている。
オンライン取引では、顧客はマウスをクリックするだけで購入を完了できる。
オンライン自動車小売業者のCarvanaは、2020年に24万4,111台の自動車を販売した。これは2019年比で37%の増加だ。2022年には412,296台を販売した。

ディーラーのショールームで3時間も使うよりも、自宅でゆっくりオンラインでリサーチして、クリックベースで買い物できた方がいいよね?ということですね。
そして、既にコロナ前からそのことに気づいている人が増えていたから、最近は特に「オンライン購入」に拍車がかかっている、という話です。

Carvanaというのは、web完結でクルマを購入できるサイト(中古車ディーラー)で、サイト以外では下記のような「車の自販機」で有名です。

Carvanaは株価の面でも、一時期めちゃくちゃ注目されていたので、サイトでの“Carvana”の検索も、とても伸びています。

“Carvana” have increased by 6,900% over the last 10 years.
「Carvana」の検索数は過去10年間で6,900%増加

 

世界観としては、車はCarvanaで買うかAmazonで買うか、みたいな感じになりつつあるみたいです。
日本でも「オンライン完結型」が増えていくのでしょうかね。

 

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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