第147回 「お局」が生まれるのは、社長のせい!?

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第147回 「お局」が生まれるのは、社長のせい!?

安田

今日は中辻さんに「お局(おつぼね)」についてお聞きしたいと思いまして。というのも、だいたいどこの会社にもいわゆる「お局さん」と呼ばれる人がいると思うんですけど、どうしてそういう存在が現れるのかなあと不思議なんですよ。


中辻

なるほどなるほど。どういう人がお局さん化するのか、ということですか?

安田

そうそう。元からそういう性質があった人がなるのか、それとも何かがキッカケになって途中から「お局化」してしまうのか。中辻さんはどう思われます?


中辻

たぶん「お局像」って、わりと年齢が高くて、長年同じ仕事をしていて、その部署のボスみたいな人をイメージすると思うんですけど。私は年齢はあんまり関係ないのかなと思っています。それよりも「勤続年数」に影響されるのかなと。

安田

ほう。じゃあ年齢が若めでも、勤続年数が長ければ「お局化」する可能性はある、と。


中辻

ええ。だって社員の入れ替わりの激しい職場だったら、5年もいれば「古株」になるじゃないですか。そういう人がいわゆる「お局さん」になっていくんじゃないですかね。古株になればなるほど「独自のルール」を生み出しがちでしょう?

安田

あぁ、わかる気がします。「まずは私に報告して」みたいなリーダー気取りをする人、いますよね(笑)。


中辻

そうそう(笑)。そもそもお局さんって事務員さんの中にいることが多い気がしません? それって、多くの経営者が事務員さんのことを「雑用係」程度にしか思っていないことが原因だと思うんです。

安田

ほう。もう少し詳しく説明していただけますか?


中辻

たぶんね、社長って会社の売上に直結するような営業職とか現場職にはいろいろと細かなルールを決めていると思うんです。でも雑用係としか考えていない事務職の人たちには、社長は細かく干渉しない。そうすると勤続年数が長い事務員さんの「独自ルール」がそのまま通用しちゃいがちというか。

安田

なるほどなぁ。ある意味会社が放任しているから、古株の人を中心に勝手にルールを決めていけちゃうわけですね。その中心にいる人が「お局さん」になるわけか。


中辻

そういうことです。でも私は、組織として「事務所を統括するリーダー」自体は絶対必要だと思っているんです。

安田

ふむふむ。お局とリーダー、違いは何なんでしょう?


中辻

「どこを見ているか」の違いだと思います。会社の利益や効率のためにルールを作るのがリーダーで、自分の居心地のためにルールを作るのがお局なんじゃないかなと。

安田

なるほど! わかりやすい。確かに大企業だと事務室の室長とか事務リーダーと呼ばれるポジションがちゃんとありますもんね。本来、事務職って会社にとってすごく大切な仕事ですもんね。


中辻

めっちゃ重要ですよ! 例えば『ペイント王』でいったら、仮に事務員さんたちがモタモタしていたら、工期が延びてしまうし、キャッシュフローもめちゃくちゃ悪くなる。

安田

書類作成とか連絡業務とか、マルチタスクでやらなければいけないことがたくさんありますし。


中辻

本当にそうですよ。本来はすごく高度な仕事であるはずなのに、多くの社長さんが「事務員はただ座って書類整理したりお茶汲みしたりする程度の人」ぐらいにしか思っていないのが問題なんです! もっと事務の仕事に興味を持って、一緒に職場のルールとかを作っていくべきだと思うんですよね。

安田

なるほどなぁ。ちなみに、ドラマの世界のように給湯室でいじめてきたり、陰口叩いて1人の社員を仲間はずれにしたりするようなお局さんって実在するんですか?


中辻

いるんじゃないですかね(笑)。でもそんなことをやっている人は、所詮、「そこ止まり」の事務員。本当のリーダーにはなれません。というか、事務員さんを大切にしている会社には、そもそもそういう意地の悪い事務員さんが生まれないのかも。

安田

つまり、「お局が生まれる=事務員さんを大切にしていない会社」だと。


中辻

そういうことです。そういう会社は事務員さんたちも放置されているから、暇を見つけては喫煙室で噂話したり、派閥を作ったりしちゃうわけです(笑)。社長が事務所に寄り付かない会社ほど、お局さんは強くなるんやないかなと思いますね。

安田

笑。社長の無関心が「お局さん」を生み出してしまうというわけですね。いや〜、世の経営者さんはこの恐ろしい事実をしっかり理解していた方がいいと思います!(笑)

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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