【GlobalPicks/vol.047】 2019年に起業すべき業界ベスト8 ~Baby Tech~

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道

2019年に起業すべき業界ベスト8

前回に引き続き、中小企業の起業家向けアメリカ雑誌「Inc.」のweb版からピックアップします。

<記事タイトル>

8 Best Industries for Starting a Business in 2019
2019年に起業すべき業界ベスト8

<サブタイトル>
Some unusual sectors hold tremendous potential for entrepreneurs.
〜起業家にとってとんでもないポテンシャルを秘めた分野〜

・Micromobility
・Digital Therapeutics
・CBD Products
・Personalized Nutrition
・Healthy Jerky
・Baby Tech
・Selfie Services
・Workleisure Apparel

上記の8つが、Inc.バージョンの「2019熱い分野」です。

前回は、Healthy Jerkyを紹介しました。
今回は、Baby Techの紹介です。

Baby Tech(ベイビー・テック)

—原文
People have computers in their pockets and health trackers on their wrists that can tell them just how their body’s doing. That demand for technological solutions is now extending to a more vulnerable population: babies. Startups in this industry are creating innovative solutions for fertility tracking,  , and even getting infants to sleep.

ポケットに入っているコンピューター(スマホ)や腕につけているウェアラブルのヘルストラッキング機器で、自分の体がどうなっているかわかる時代です。こうした「技術によるソリューション」の範囲がどんどん広がってきていて、よりvulnerable  population(弱者)、例えば「赤ちゃん」にまで応用されようとしています。

この業界のスタートアップ企業は、fertility tracking(不妊対策)、breastfeeding(授乳)、getting infants to sleep(寝かしつけ)、などの困りごとに対する画期的なソリューションを作りそうとしています。

以前も紹介した●●Tech系の話ですね。赤ちゃん周りのいろんな困りごとをHACKするBaby Tech。これが2019年の目玉の一つのようです。

不妊とか、授乳とか、寝かしつけとか、お母さん達(あ、もちろんお父さん達も)の不安だったり困りごとをテクノロジーでHACKしよう、という動きは確実に世の中に浸透しそうですね。

 

Why it’s hot:
何がそんなに熱いのか?

As technology has gotten less expensive—both for founders and customers—it’s become easier to integrate into new products. Additionally, there’s been a recent increase in the development of solutions that help people get pregnant and track fertility, so it’s no surprise innovations aimed at taking care of babies would come next, says Jill Gilbert, who produces the annual Baby Tech Summit, part of the International Consumer Electronics Show.

「作り手にとっても消費者にとっても、テクノロジーがより less expensive(安価)になるにつれ、どんどん新しい製品に適用するのが容易になります。加えて、最近では妊娠や不妊の解決となるようなソリューションも開発が進んでいて、イノベーションの方向が”赤ちゃん界隈の困りごとに対処すること”に向かって行っても全く不思議ではない。」
そう語るのは、International Consumer Electronics Showの一部となっているannual(毎年恒例の)Baby Tech Summit(ベイビー・テック・サミット)のプロデューサーJill Gilbert氏。

 

International Consumer Electronics Showは、CESのことですね。2019のCESは年明けにラスベガスで行われたばかりです。初耳の人のために簡単に言うと、世界最大規模の電気製品・テクノロジーの展示会で、有名なテック系企業はここを目掛けて新製品をリリースしています。

で、一番注目したい部分が、そのCESではBabyTech Summitというパートがあるということですね。

Baby Tech Summit (CES 2019)
(https://babytechsummit.com)

「育児」「幼児」「子供」に関わる仕事で、特に企画系の人は必見だと思うんです。少なくとも、ここ数年のアジェンダだけでも目を通しておくと「いつか役に立つ」と思います。

2019のディスカッションAgenda(アジェンダ)を流して見ていくと、今後の流れが「Digital Parenting(デジタル育児)」に向かっていて、「ミレニアル世代の子育て」のロールモデルが、ここで作られようとしていることがわかります。

Baby Tech界隈での、その他の要注目参考サイトとして、BabyList.comをあげておきます。
革新的な商品に対してAwardが与えられていて、サイトで製品情報もつかめるので、「いつか役にたつ」と思います。

BabyList.com awards
(https://www.babylist.com/hello-baby/best-of-babytech)

なお、領域的にあまり詳しくないので「この中のどの製品・サービスが日本でブームしそうか?」の目利きは僕には出来そうもありません(笑)


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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