第68回「普通」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第68回  「普通」

自分にとっての「普通」ということを考える機会がありました。

星野源さんのラジオ「オールナイトニッポン」にオードリーの若林さんが出演し、普通について熱く語っていました。


若林さんが結婚したとき、「案外普通なんですね」とのコメントを視聴者から受け取った。でも彼からしたら、これまでずっと「自分は普通だよ」と思ってきた。彼が「突然にキューバに旅行に行ったこと」も「夜中に3ポイントシュートを打っていること」も自分がやりたいと思ったことをやっているだけ。奇をてらうつもりは全くない。周りが勝手に「普通じゃない」と解釈しただけ。
また、結婚しないという選択肢は、いま当たり前に認められている。できない人もいる。「結婚=普通」と捉えている事がそもそもズレている。


と言うような話でした。

未来コンパスが指すミライ

私も、子供の頃は自分なりの普通を持っていて、周りの普通とは違うと感じていました。違って良いんだとも思っていました。
若林さんと私が違うのは、いつの間にか世間の普通を受け入れてしまったこと。これは、自分の普通を形作ってやれなかったことが原因だと感じています。自分はどの瞬間に感動し、何に悲しみ、どんな理不尽に怒るのか。それを言語化することをせず、歌で表現することもせず、演技で伝えることもせず、輪郭がぼやけたまま放置してしまいました。自分の普通を大切にしてあげられませんでした。

社会人になって15年以上が経ち、学生の頃より、ますます社会の普通が自分の普通になっていることを自覚します。
ビジネスにおいて、その時々のトレンドや主流な考え方があり、それが「普通」として扱われることがあります。例えば、昨今のマーケティングでは「モノがあふれている現代には良い物(機能的価値)よりも好きな物(情緒的価値)がヒットする」と言われているそうです。身近なアイドルや応援消費の事例を考えると、世の中的には主流であり、普通になりつつあるのでしょう。そんなものかと思っていました。
ですが、今週振り返ってみて、どうも腹落ちしていない自分を見つけました。ここは大事にしたい。わずかに残っている自分のアンテナがシックリくる、自分なりの普通を見つけないと、この先ずっと「正解」に惑わされると感じます。自分の普通を守って育ててあげないとダメなんでしょう。自分の普通を持たないと、自分が作りたい仕事を生み出せないですから。私はここから始めなきゃなと思いました。遅まきながらスタートです。

さて、最後に無理やり知財に絡めると、考えるきっかけを作ってくれた深夜ラジオを、昼間でも聞けるようにしてくれた「ラジコ\radiko(商標登録第5281780号、商標権者:株式会社radiko)」に感謝です(笑)

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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