その78「なぜか『どんなパンツを履いているか』が気になった息子と、なぜか子供社会に介入したがる大人たち」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

なぜか「どんなパンツを履いているか」が気になった息子と、なぜか子供社会に介入したがる大人たち

こんな僕にも愚息がおりまして、一緒に格闘技やってたら小学2年生とは思えぬガタイになってきたんです。
そんな彼を見かけるたび、柔道教室の先生が「大学だって推薦で行けるぞ」とスカウトしてきます。
「え!?まだ2年生かッ!大きいな!」と言った先生は、逸材を発見した!という目をしておりました。

さて、ある日のことです・・・

そんな息子を学校に迎えに行った嫁さんが、息子の友達の母と名乗る女性から、話しかけられたんです。
「以前、(僕の息子が、彼女の息子さんに対して)嫌がることをしていたから注意した」と。
そして、そのときは、「このことは、(僕の息子と彼女との)二人の秘密にする」と約束したそうなんです。
彼女は「子供同士のことだから(そんな大事にしなくても)…」とも考えたらしいんです。
なるほど、確かに。

・・・

・・・

・・・

いや、思いっきり、バラしとるやん(爆)

うちの息子は、「秘密にする」という約束を突然反故にされ、あげく自分の母親の前で全てをバラされますw
何だったら、友達のお母さんの主観で、息子の行動を一方的に報告されている状況です。
息子の立場に立つと、随分とアンフェアな状況だなぁ、ってw

まぁ、彼が何をやったか?と言えば、「どんなパンツを履いているの?」と友達(男)にしつこく聞いてた、と・・・
なぜ、彼がそこに興味を持ったのか全く理解できませんが・・・(汗)
でも、なんか、すいません。

僕、日頃から、息子には「嘘はついたらダメだ」って言っているんです。
嘘がバレたら、そりゃあもう、彼は怖い目にあいます。
場合によっては、(今では問題視する方も多いかと存じますが)昭和的鉄拳制裁も有り得ます。
一方、本当のことを話せばそんなに叱られません。
ですから、彼なりに「嘘をついたり、約束を破ることは駄目なんだ!」と、一応理解はしているわけです。

ところが、目の前に居る大人(友達のお母さん)は、「秘密にする」という約束を堂々と破り、それどころか自分の親にチクってるわけです。

戸惑ったでしょうねぇ。
ショックを受けたでしょうねぇ。

僕がその場にいたら・・・
「なんで息子との約束を破ったんですか?」
「わざわざあなたの息子さんとうちの息子が居るまえで、秘密をばらしちゃったのはなぜです?」
「守れない約束をなんでしちゃったんですか?」
・・・と聞いてみたかったですよね。
※僕、無意識に火に油を注ぐことがあります。

大人ぶって、他人の子供と約束なんてしなきゃいいんです。
どうせ、言いたくなるんだから。
「一応、お母さん(嫁さん)にも知らせておこうかと…」と話しだした彼女ですが、なぜうちの息子と彼女の息子さんの目の前でバラしちゃったのか?
まぁ・・・だんだんムカついてきたのかもしれませんね(苦笑)
でも、約束は、息子の前では守り通して欲しかったなぁ。
自分で言いだしたんだから、そこは我慢してよー。

子供たちにも、彼らの社会がありますよね。
小さい社会かもしれませんが、彼らなりに秩序を保った子供中心の社会です。
そこに、大人が介入していくことについては、もっと慎重になったほうが良いと思うんですよね。
子どもたちは、大人が思っているよりもよっぽどちゃんとした社会生活を送っていると思うんですよ。
最近では、「うちの子供は優しくて、嫌って自分で言えないから」と、彼らの代わりに親が出てくることが当たり前のようにあります。
親は自分の役割を果たした感があって、さぞ満足度も高いでしょう。
でも、一方、子どもたちは自分で意思表示する機会を奪われたまま成長していくことになりますよね。
その子が何か意思表示をしようとしてたかもしれないし、そもそも子供社会では十分なコミュニケーションが成り立っていたかもしれないのに。

僕みたいな大人が介入した日には、「お前の父ちゃん、頭がピンク!」「お母さんが◯◯くんのお父さん(僕)は頭がおかしいって言ってた!」とかなって、それが原因で子供社会のバランスが崩れかねませんよ。
まぁ、息子が絵日記などで描く父親(僕)の絵は、ピンクの頭なんで、今更なんですけども・・・(そう言えば、彼が生まれて以来、僕が黒髪だったことはありませんね)

10や20歳の離れた若い仲間と働くと、ジェネレーションギャップに戸惑って、「若い子たちは何考えているかわからないわ…」って言うくせに、なぜかもっと年の離れた子供たち社会には「彼らはきっとこう思っている」「彼らにはこれが正しい」と介入できるって、すごいよなって思います。
僕はそもそも子供って何考えてるかわかんないし、話が通じないから嫌いですからね。(ドヤァ)

まぁ、大人だって、昔は皆子供だったんだからさ、無理に大人ぶらなくていいと思うのよ。
僕に言われたくないかもしれませんけど。
あと、正直言うと・・・
僕だって、自分のタイプの女性が「どんなパンツ履いてるか」って気になることはあります。
こんなどうしようもない大人もいるんです。
にんげんだもの。

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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