その161「人を評価することの難しさ」

このコンテンツについて

なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「人を評価することの難しさ」

人を評価するって難しいですよねぇ。

マネージャー職だと、部下の評価をしないといけませんから、毎度頭を悩ませることになります。
マネージャーだって部下の仕事について、その一挙手一投足を把握して、勤務態度や生産性、貢献度を正確に把握しているわけではありませんからね。
評価される部下からは、「私の◯◯を見ていない!こんなに頑張っているのに、全然評価されない!」って不満が出ることもありますね。

そこで、複数の人が多面的に評価をする仕組み「360度評価」というのが出てきて、採用している企業もたくさんありますよね。
これによって、「はい、皆がこういってるからさ、納得してよ(納得せざるを得ないよね?)」と言えるようになりました。
マネージャーにとってはすごい楽な仕組みですね。
この360度評価、マネージャーには誰がどの様に評価したか分かるのですが、それが理由で「評価しずらい」とか言い出す人が出てきます。
評価って良いことばかりじゃなくて、「あそこが悪い」「ここがダメ」のように、聞きたくないこともたくさん出てきますからね。
どうやら、「嫌な人になりたくない」「(どこかで漏れて)相手に嫌われたくない」というザ・日本人な感情が出てくるようです。
おいおい、「Aさんはもっとこうすべきだ」「Bさんのこんなところはおかしいと思う」とか普段愚痴ってるのに、言質の残る360度評価は嫌なのか、とw
カジュアルな陰口はOKで、フォーマルな評価はNGということなのか!?
弊社でも360度評価は試したことはありますが、おそらく上記のような理由から「評価したくない」「評価するのが苦痛」という声が出てきましたから。

評価って、される側の立場から見ると・・・

・褒めてもらいたい人に、
・褒めてもらいたい点を、
・褒めてもらいたい方法で、

・・・褒めてもらいたい(認めてもらいたい)というのがあるわけです。

だから、あなたが褒めてもらいたい人じゃなかったら、そもそもダメなんです(涙)←これは辛い。
「Aさんのここが良いよね」って褒めたとしても、「見ていてほしかったのはそこじゃない!お前の目は節穴かッ!」ってなるのです(苦笑)
「みんな!Aさんが目標を達成したぞ、拍手ッ!」ってカタチで褒めたとしても、「そういうことじゃねーんだよッ」ってなったりするのです(汗)

そもそも、会社は、何のために社員の評価を行うのでしょうか?
給与や賞与の査定のためでしょうか?
では、なぜ、給与や賞与の査定が必要なのでしょう?
生産性への貢献に対する対価だとしたら、より低い人件費でパフォーマンスを発揮してもらったほうがいいはずです。つまり、安い給与でこき使った方が良いってことになります。
わざわざ給与や賞与を高くするために評価しているということになりますが、それはリテンションのためでしょうか?
だとすると、やる気を削ぐような評価はまずいですよね?
なら、評価とは、モチベーションを高めるために行っているのでしょうか?
そもそもモチベーションって具体的に何なのでしょう?

どうやら、自社にとっての「評価の目的」を明確にしていくのは大事そうですね。

ところで、AIが評価したとして、人はそれを納得できるのでしょうか。
上司から同じ様に伝えられたとして、どちらの方が受け取りやすいのか?
そんなことを考えちゃう時代になっていますよね。

 

著者の他の記事を見る

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

感想・著者への質問はこちらから