その193「勝つために必要なのは、『普段通り』にやれるかどうか」

このコンテンツについて

なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「勝つために必要なのは、『普段通り』にやれるかどうか」

先日、息子と格闘技(空道)の大会に行ってきました。
彼が本戦(全日本選手権)に出場することになったので、一緒に行ってきました。
結果は・・・初戦敗退でした(汗)
どうやら、大きな会場で普段と違う空気に飲まれてしまったようでした。
パンチを一発も打たないという、謎の動きしてました。
ちなみに、彼の得意技はパンチラッシュなんですけどね・・・
客観的に見ても、いつもの8割位の動きができたら十分勝てたと思いますし、なんだったら優勝してたんじゃないかなぁ!?と思えただけに悔しいですね。

「普段の実力が出せれば、優勝もあり得ます」というのはスポーツの解説でもよく聞く言葉ですが、僕もそれを目の当たりにしたわけです。
そう考えると、この「普段通り」というのが、いかにすごいのか分かりますよね。
だって、普段通りやるだけで優勝する可能性があるわけですから。
「普段通り」のポテンシャルってめちゃくちゃすごいですね。
じゃあ、「どうしたら普段通りやれるか?」を徹底的に考えた方が勝率上がるんじゃない!?とすら思えてきます。

そこで、アスリートが行うルーティーンが思い出されます。
元プロ野球選手のイチローや、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド、フィギュアスケートの羽生結弦など、多くの超一流アスリートが取り入れています。
例えば練習時から特定の動作を入れ、緊張が強いられる大舞台に立った際に、その動作をとることで普段と同じ状態に自分を戻すことができるというものです(アンカリング)。

格闘技(空道)の試合でも、開始の号令がなされると同時に、特定の動作を入れる選手たちの様子が見られました。
それがまた、いちいちかっこいいんですよぉ♪
僕もなにか考えて見ようかなぁ。

仕事でもこういうのを取り入れたらどうでしょうかね。
例えば、ここ一番のプレゼンのときは過度に緊張し、普段の力が発揮できないかもしれません。
ただ、特定の動作は、普段からやっておく必要がありますから、同僚がびっくりしない程度のものがいいでしょうね。
「ペンを3回まわす」「深呼吸して、咳払いを2回する」「ネクタイを一度軽く緩めて、締め直す」とか。

でも、「普段通り」の「普段」がそれなりのレベルに至っていないと、ルーティーンを取り入れてもあんまり意味はないかもしれませんね。
つまり、僕が格闘技の試合で、かっこいい動作(ルーティーン)をやったところで、普段から弱いので意味がないよね、と・・・(涙)

 

著者の他の記事を見る

著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

感想・著者への質問はこちらから