スタッフのDX教育は助成金で。〜お医者さんは、なやんでる。 第151回〜

第151回 「スタッフのDX教育は助成金で。」

お医者さん
お医者さん
いやはや、医療の世界にもDXの波が押し寄せてきているな。個人的にはウチもどんどんDXしていきたいが、ウチのスタッフはネットやPCが苦手な人も多いからなあ……
お医者さん
お医者さん
自分はそういったことに抵抗がない、というか好きだけど、かといってITリテラシーのないスタッフに教えられるほどの自信はないし……
スタッフさんのITリテラシーについては、多くのお医者さんが悩んでいるようですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ、やっぱりそうだよね。自分が学ぶだけならなんとかなりそうだけど、スタッフはねえ……って、あなた一体どなたです?
初めまして。ドクターアバターの絹川と申します。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
へえ、お医者さんの相談にね。それならちょっと教えてほしいな。スタッフのITリテラシーが低い中で、どうやってDXを進めればいいと思う?
そうですね。先生がご心配される通り、院内をシステム化したとしても、スタッフさんが使いこなせなければ意味がありません。それをわからずにDXを進めてしまって、大変なことになってしまったという話も聞きます。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うわあ、聞くだけでゾッとするよ(笑)。
そうですよね(笑)。なのでDX化はスタッフ教育とセットで進める必要があるんです。そういう意味では先生は非常にまっとうに考えられていると思いますね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
まっとうかもしれないけど、解決法がなければ仕方がないよ。僕、勉強は好きなんだけど、人に何かを教えるのは苦手なんだよ。
ええ、そういうお医者さんは多いですよね。こういう場合、私は人材開発支援助成金の話をすることが多いです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
人材開発支援金って、従業員のスキルアップを助成してくれるやつでしょ。
ええ、その支援金が使えるリスキリング支援コースというのがあるんです。ITスキル、デジタルマーケティング、プロジェクト管理など、いろいろなスキルを助成金を使って学べるという。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
あ、もしかして病院のDXについてもそれで学べるってこと?
そういうことです。DX化することを前提にですが、その業務に従事する人の教育費を助成してもらえるんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
へえ、それはいいことを聞いた。でも、具体的にはどんな教育をしてくれるんだろう。
そうですね。デジタル技術の基礎から、電子健康記録の操作、情報セキュリティなどまで幅広く教えてもらえます。システムの運用・管理方法はもちろん、データ分析などレベルの高い技術も学ぶことができますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
それはすごいね!しかも助成金でそれができるなんて、夢みたいな話だ。
ええ。病院のDX化もスムーズに進みますし、そのスタッフさんの市場価値も上がるわけで、いいことずくめです。積極的に活用すべき制度だと思いますね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほどねえ。むしろそういう制度を使って、DXのスペシャリストになってもらえるといいよね。新人さんの教育はその人に任せることができるし。
仰るとおりです。院内にシステムの専門家がいると、非常に頼りになります。業者との打ち合わせに先生が出席する必要もなくなるかもしれない。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
素晴らしい!そういうことにかなり時間を取られてるんだよ。
ええ。そういう意味でも、やはりDXとスタッフの教育はセットで考えるべきなんです。その方が得られるものがずっと大きくなるので。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
うん、その通りだね。ありがとう、人材開発支援助成金について調べてみるよ!

 

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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