第33回 SNSを仕事にしませんか?

この対談について

“生粋の商売人”倉橋純一。全国18店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。

第33回 SNSを仕事にしませんか?

安田

最近倉橋さんのXを見ていてすごく気になった方がいるんです。万代ギャルという方がいらっしゃいますよね。あの方は一体何者なんでしょうか?


倉橋

ああ、彼女は新さっぽろ店の副店長です。

安田

そうなんですか。「万代ギャル」っていう職種があるのかと思ってました(笑)。副店長ということですが、彼女まだお若いですよね。


倉橋
ええ。入社3年目くらいなんですけど、元々福島のいわき店のスタッフだったんですよ。そこから今回のオープンにあたって北海道まで異動してもらって。副店長の業務だけじゃなく、TikTokでギャル目線の広報活動もしてくれていて。
安田

へえ、「副店長×広報」ということですか。いわき店にいた頃から広報関係の仕事を?


倉橋
いえ、当時はやってなかったんですが、「広報にしたら面白いんじゃないか」って別の社員から推薦されてきまして(笑)。
安田
へぇ、すごい!  そういう風に推薦されるケースはよくあるんですか?

倉橋

ええ。「キャリアパス制度」というものがあるので、その制度を通じて推薦されてきたり、自分で立候補する場合もあります。

安田

へぇ、いいですね。それは広報以外の職種もあるわけですよね。


倉橋

もちろん多数の職種がありますよ。店長やスーパーバイザー、マネージャーなどの管理職もありますし。

安田
へぇ、キャリアチェンジだけじゃなく、キャリアアップの機会もあると。とはいえ、全員の希望を受け入れられるわけじゃないでしょう? 特に立候補の場合は、適性に合っていない希望もありそうですし。

倉橋

もちろんツールなどを使って適性チェックは行います。マネージャークラスになると、転勤が可能かも確かめなければなりませんし。でも一番重視するのは「本人がその職種を本当に希望しているかどうか」です。

安田

へぇ、そうなんですね。そこを一番重視するのはなぜなんですか?


倉橋
「自分はこの会社でどんな未来を歩んでいきたいのか」を考えるのって、すごく大事だと思っていて。逆にそこが見えていないと、なかなかモチベーションって上がらない気がするんですよ。
安田
確かに。それに万代さんのように1000人規模の会社だと、どこにどんな才能が眠っているかわからないですもんね。そういう意味でもどんどん推薦や立候補が集まった方がいいと。

倉橋
本当に仰るとおりで。「才能をいかに発掘して最適な環境に配置させられるか」が、人事としては最も大事な仕事なんだと思います。実際「どこどこの店舗にすごいスタッフがいる」と聞けば、すぐに役員が面接しに飛んで行きますから。
安田

へぇ、すごいフットワークですね! 逆に言えば、それくらい社員さんのキャリアパスに真剣に取り組んでいると。


倉橋
ええ。皆が自分の才能を発揮できる会社にしたいですからね。それが1000人規模で行えたら、業績にも大きな影響が出てくると思っていて。
安田

確かにそうですね。じゃあ「万代ギャル」もそのうちの1人として抜擢されたわけですね。ちなみに新さっぽろ店以外にも「万代ギャル」として活動されてる方はいるんですか?


倉橋
今は彼女だけですね(笑)。最近TikTokの助手をしてくれる仲間ができたらしいですけど。
安田
じゃあ例えば「私も万代ギャルになりたい!」という希望者がいた場合、万代ギャルとして働ける可能性はあるんでしょうか。

倉橋
もちろんです。「バイヤー&万代ギャル」とか、「クリエイティブ&万代ギャル」なんかもありだと思います(笑)。あと、ギャルではないですがうちには「ガンダム博士」もいて。彼もSNS発信を頑張ってくれていまして、インフルエンサー手当も出しています。
安田
へぇ。まさに才能で勝ち取った報酬ですね。
倉橋
ええ。彼自身もやりがいを感じてくれていますし、それにSNSって、社内の人間が発信している方が説得力があるんですよね。テレビCMを見ていても、「この人本当にこの商品使ってるのかな」と思うことってあるでしょう? だからSNS運営も外部に発注せず、自分たちでやるようにしています。
安田
なるほどなぁ。しかし面白い時代になりましたね。万代ギャルもガンダム博士もSNSが仕事になっていて、それでお金をもらえたり評価したりしてもらえるわけですから。
倉橋
まさに仰るとおりで。今後もさらにSNSを活用していきたいと思っているので、「この商品に関しては誰にも負けない!」とか「発信するのが大好き!」という方がいたらぜひ連絡して下さい!
安田
いいですね! 発信力を生かして仕事をしたいという方は、ぜひ万代さんまで

 

 


対談している二人

倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表

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株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に18店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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