第172回 届くエール、届かないエール

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/届くエール、届かないエール

大手各社に、多くの新人が入社し、さまざまな「新入社員研修」が行われている季節です。

「ビジネスマナーの習得」をはじめ、社会人としての「スタンス構築」「マインドシフト」。他にも「ビジネススキルの基礎学習」などなど、覚えることや考えることはたくさんあるようです。

「たかまり」でも、すでにいくつかの新人研修の機会に携わっておりますが、「新人へのエール」はそれぞれ。

いくつかの会社にて、社長をはじめとした経営陣が投げた言葉で、印象に残っているものと、聞き取れた「新人さんの反応」を紹介してみます。

・チャンスは辛い仕事の中にある

⇨本当?楽しい仕事ってチャンスないの?

・完璧でなくてもいいけど、手抜きはしない
 可愛げがなくてもいいけど、無愛想にしない

⇨手抜きは許さん、愛想よくしろ、ってことよね

あ:挨拶は自分から
い:言われた以上のことをする
う:ウソはつかない
え:遠慮しすぎない
お:お辞儀はしっかりと

⇨少しは遠慮しろってことだよね
⇨しっかりお辞儀している社員見たことないけど、、

あ:「ありがとう」は何度でも使おう
い:「忙しい」ばかり言う人は頼りにならない
う:「運」を掴むために努力しよう
え:「笑顔」は最大の武器になる
お:「御礼」はすぐにしよう

⇨こんな感じの、あいうえお作文、小学校の時にもあったよねw

などなど。
高松に聞こえてくる声は、あまりポジティブな反応ではないものが多め。。

ちなみに、一番反応が良かったのは、某大手A社長のメッセージ。

「社長だから、上司だからといって合わせる必要はない。仕事だからといって我慢する必要はない。顧客だからという理由だけで頭を下げる必要もない。自分らしく振る舞うことを大切にしてほしい」

パチパチパチ!!!

新人のみなさんが、思う存分、自分らしさを発揮できることを願っています!

著者の他の記事を見る


 

高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

感想・著者への質問はこちらから