ネットの履歴書
第4回『本当の履歴書はネットの中にある』

株式会社ソルナが開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第4回『本当の履歴書はネットの中にある』

 

安田

「ネットの履歴書」っていう商品についてなんですけど。

三澤

はい。

安田

具体的にはどういう商品なんですか?「何やってくれんの?」って聞かれたら、何て答えるんですか?

三澤

その人物の「リスク度合い」を、ネットの情報をもとに判定するサービス。

安田

その人に関するネット情報を全部洗い出して、危険な人を判別するってことですか?

三澤

「明らかに問題がある人」を除外していく、という意味合いが強いですね。

安田

それは、犯罪者ってことですか?

三澤

そこは完全なブラックですが、ブラックに近いグレイゾーンもあぶり出します。

安田

たとえば?犯罪じゃないけど、ひどいこと書いてるとか?

三澤

ひどいこと書いているとか、コンプライアンス違反の画像や動画をアップしているとか。経歴詐称もありますね。

安田

じゃあ会社によって、グレーゾーンは変わるわけですね。

三澤

変わる部分もあります。ただ位置づけとしては、あまりマイナスに振り切らないようにしたいです。

安田

なるほど。では将来的には「プラスの面を見つけていく」サービスに入っていくのですか?

三澤

僕は採用を進化させていきたいと思ってます。

安田

採用を進化?

三澤

はい。これだけインターネットの中にものすごい情報があるのにもかかわらず、採用にいかされてない。

安田

普通の人は、そこまで調べられないですからね。

三澤

そうですね。ただ近い将来、必ず何らかの形でいかす時代が来ると思います。

安田

ネットは情報の宝庫ですからね。

三澤

履歴書や職務経歴書という、本人が書いたものを受け取るだけではなく、ネットの情報をいかにいかしていくのか。それがテーマです。

安田

ネットの情報をいかせれば、どういうことが起こるのでしょうか?

三澤

ミスマッチも減るでしょうし、企業が求めてる人材の採用にも近づきます。

安田

私は本名でしかネットに書かないって、前回言いましたけど。

三澤

おっしゃってましたね。非常に珍しいパターンです。

安田

それには理由がありまして、悪い人物像と同様に「良い人物像」もWebの中につくられていくと思うんですよ。

三澤

知名度アップのために、本名で発信している人はいますよ。

安田

単なる知名度ではなく、「この人の発想は面白い」とか「深く考えている人だ」とか「相談に値する人だ」とか。

三澤

そこまで意識して発信している人は少ないと思いますが、そういうイメージは確実にネットの中でつくられてますね。

安田

ですよね。だから、いかに「イメージ通りの自分」をWebの中につくっていくのか。それがすごく大事だと思っています。

三澤

まさにネットの履歴書ですね。

安田

たとえば「ちゃんと考えて生きてる人」みたいなランキングがあれば、私は結構上位に入ってる自信があるんですけど。

三澤

企業からは依頼の少なそうな項目ですね(笑)

安田

ひと昔前は「書籍を出してる人が凄い人」みたいなイメージがありました。

三澤

安田さんも、たくさん出してましたよね。

安田

はい。私も書籍でかなりブランディングされました。でも今はwebでのブランディングにより力を入れてます。

三澤

本よりも手軽で身近なイメージはありますよね。

安田

本って意外と長持ちしなくて、世の中の表舞台から「あっと言う間」に消えちゃうんですよ。

三澤

ずっと残りそうなイメージがありますけど。

安田

ですよね。でも「ずっと残り続ける」のはwebの中の情報なんですよ。本は劣化しますけどweb情報は100年でも200年でも残り続けますから。

三澤

本を出している人の権威みたいなのは、どうですか?

安田

売れない本の著者よりは、webの中で評価されてフォロワーが多い人の方が、ずっと影響力がありますね。

三澤

確かに。おっしゃる通りかもしれません。

安田

ちょっと前までは「ネット=バーチャル」というイメージだったじゃないですか。

三澤

「ネット=現実逃避」的なイメージは確かにありますね。

安田

でも今はwebの中の有名人の方が、リアルにお金を稼いでいたりするわけです。

三澤

webの中で非難された人が、現実社会でも住みにくくなったりもします。

安田

今やwebとリアルは、限りなく密接につながってるんですよ。

三澤

食べログの点数とか、楽天トラベルのホテル評価とか、実際正しいですもんね。

安田

情報操作だとか言われた時期もありましたけど、実際かなり正しいです。

三澤

すごく接客が悪くて不味い店が2.5ってことは、まずないですよ。3.5以上の店で外れたこともないです。絶対とは言えないでしょうけど。

安田

ネットの評価は正しくなってきていますし、それを信じる人もどんどん増えてます。

三澤

そういう流れはすごく感じますね。

安田

でも人物評価に関しては、まだまだ難しいですね。

三澤

良くも悪くも有名人は調べやすいんですけど。無名な人の評価は難しいです。

安田

食べログの人物バージョンみたいなのは、やっぱり必要ですよ。ソルナさんの「ネットの履歴書」はそれに近くなっていくんですか?

三澤

なっていくと思います。ネット上の情報を、われわれが能動的に集めて、分析して、総合的に判断していく。

安田

たとえばFacebookの投稿とかを分析すれば「この人は論理的だ」とか「この人、理論めちゃくちゃだよ」とか「ロジックが破綻してる」とか、分かりますよね?

三澤

分かるでしょうね。しかも、かなり高い確率で。

安田

いずれは採用活動で、普通に使われるようになるかもしれませんね。ネットの履歴書が。

三澤

今の履歴書、経歴書に加えて、ネットの履歴書が普及するようにはしたいです。

安田

履歴書も、経歴書も、必要なくなるかもしれませんよ。ネットで調べたら分かりますから。

三澤

その可能性はありますね。僕はとにかく採用を進化させたいんですよ。ネットの情報を生かして、これまでになかったマッチングを実現したい。

安田

今まで誰も考えなかった、異次元のマッチングが可能になるかもしれませんね。

三澤

はい。これまでは表面的な部分でしか、マッチングを考えてなかったですから。

安田

たとえばGoogleなんかは、学歴とか性別とか国籍とか、ぜんぶ情報を除外してるらしいです。

三澤

写真すらも見ないらしいですね。見ると先入観が入るので。

安田

そういう意味ではweb情報だけを分析する方が、正確な人物像が分かりそうな気がします。

三澤

先入観のあるうわべ情報を捨てて、これまでなかった潜在的な情報を加えて、採用のあり方が進化していくイメージはあります。

安田

でも今の10代とか、あるいはこれから生まれてくる子とか、その子について書かれた情報って、将来的には莫大な量になるじゃないですか?

三澤

ものすごい量になるでしょうね。

安田

そのぐらいの量になっても、調査・分析できるものなんですか?

三澤

それは大丈夫です。テクノロジーもどんどん進化していきますので。

安田

じゃあ、将来的には「ネットの履歴書」が人生をかなり左右することになりますね。

三澤

間違いなく、なっていくでしょうね。

安田

みんな人前では良い顔して、ネットには悪口書いたりするじゃないですか?

三澤

はい。

安田

そういうことは、もう許されないですね。ずっと履歴に残っていくという。

三澤

ネットの中の自分の行動も「リアルの自分と同じぐらいの責任を伴う」ということですね。

安田

いや、リアル以上じゃないですか。だって人の記憶は薄れますけど、ネットの履歴は薄れませんから。

三澤

まあ、その通りでしょうね。

安田

ちなみに、そのサービス、やってもらおうと思うと、おいくらぐらい必要なんでしょうか?

三澤

1人あたりの調査費用は1万5,000円です。

安田

探偵さんより、ぜんぜん安いですね。

三澤

探偵さんだとこの10倍くらいは、かかりますね。ただ、プラットフォームを使うための初期費用が20万円かかります。

安田

じゃあ、最初に20万円かかって、あとは1人につき1万5,000円?

三澤

はい。そうです。

安田

20万は毎年ですか?1回だけですか?

三澤

最初の1回だけです。今後改定する可能性はありますけど。

安田

改定したら高くなるってことですか?

三澤

その可能性はあります。

安田

じゃあ、今がチャンスと。

三澤

いや、安くなる可能性もあります。

安田

安くなることも、あるんですか?

三澤

はい。数が増えていけば、安くなる可能性はあります。私としてはどんどん普及していきたいので。

安田

そうなったら使いやすいですね。

三澤

ただ個人情報はデリケートなので、データの保管費用を考えると、高くなる可能性もあります。

安田

でも三澤さんとしては、下げていきたいと?

三澤

理想としては、オプション情報も加えて1万円とか、1万2,000円とかまで下げたいです。

・・・次回へ続く・・・

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