其の四十六 部下ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:切り分ける
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イノベーションカードに
興味をもってくれた、
小中学校を
訪問するときがある。
初めて、訪問したときに、
クラス構成など資料を
見せてもらったときに、

経営

という言葉が
使われていて
驚いた。

学校教育の現場で、
クラス担任を持つと

学級経営

を任される。
校長になれば

学校経営

を任される。
どちらにしても
経営という言葉が
記載してあり、

教育現場も
経営なんだなー

と感慨深かった。
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校長にとって、
教師たちが

部下

にあたる。
教師たちのなかでも
先輩後輩の序列があって、
先輩は教育指導を
アドバイスするなど
上司的な役割がある。

それぞれ受け持ちの
クラスに戻れば、

学級経営

という経営者として
力量を求められる。

クラスの子どもたちが
経営メンバーとなる。

公立の場合、
この学校経営が
上手な校長は、
問題がある学校を
転々として、
それを解決していくのだが、

副校長

との2人三脚システムに
なっている。
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拙者、某区で

スーパー副校長

という人に会った。
スーパー副校長は、

校長が地域の保護者の
応援が得られにくい
状況にある

現場の先生たちからの
応援が得られにくい
状況にある

という状況に入り
場をつなぎ直し、
学校経営、学級経営を
健全なものに
立て直していく。

スーパー副校長は
本人の意思で、
校長への昇進試験を受けず、
ずっとスーパー副校長でいる。

これが自分が求められていること

だと、スーパー副校長は
語ってくれた。
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長々と書いているが
何が言いたいのかというと

部下

という役割は
ないのだ。

それは組織構成図を
示しているだけで
役割ではない。

どんな役割をに担うにせよ、
どんな業界、業種であろうとも
人が繋がって働く
目的は

全体の結果を
より良い方へ
向かわせる

ことだ。
これを生産性と呼ぶ。

もし、あなたが
上司的な役割を担うなら
あなたの仕事は

部下を使う

ことでもないし、

部下を評価する

ことでもないし、

部下を成長させる

ことでもないし、

部下の人格を変える

ことでもない。

部下の行動の先にある
全体の結果を
より良い方へ向かせるために
何を求めているかを
設計することだ。

役割の先にあること

部下自身

は切り分けられる。

部下の能力や資質に
責任を負わせるか
その先を見るか
では大きな違いでござるよ。

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ってことで
部下とは会社で自分の「下」に配属される人材ではない。

部下とは

その先にある結果を捉える情報をもたらす人

でござる。

拙者、イノベーションカードを使うと子どもの発言量が増えるので先生たちがびっくりするでござ
るよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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