其の六十六 武道ってなに?

イノベーションカードが知らせる

本日の斬り口:くっつける
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武道。

拙者の知人の
女優さんは
パントマイムに
取り組まれているのだが、
最近武道を始められた。

自分の感覚が変わった

というようなことを
Facebookに投稿されていた。

この感覚とは

身体感覚

のことでござる。

拙者には
さまざまな導き手がおり、
そのうちのお一人、
仏教の導き手である
F師も、

身体性

を重んじており、
彼のお話には
武道家たちのことが
登場する。

そもそも、
ここで言う

身体

とはなんでござるか?
ーーーー
拙者たちの
日常の生活で

体調の良し悪し

が話題になる
回数は多い。

不眠が続いている
朝、起きられない
頭痛がする
咳が続く
呼吸が浅い
午後眠くなる
膝が痛い
腰が痛い
肩が痛い
腕があがらない
首が回らない
足が重たい
お腹の調子が悪い
皮膚が乾燥している
飲み過ぎた
食べ過ぎた

など、
今週、会った人たちから
聞いただけでも
身体関連の嘆きが、
これだけある。

がっ、しかし
これは本当に

身体

だろうか?
膝、肩、腰、お腹
などは、

部位のこと

だし、
不眠、頭痛、食べ過ぎ
などは、

反応のこと

であって、
身体そのものの
ことではないでござる。

拙者たちが
日常生活で語る

身体

とは、手前勝手に
脳内に作り出す

概念

でしかないのだ。
本当の本当に
身体を知るとは
こういう、

概念を扱う

ことではなく、
実際に身体を

統合的に使う

ことなのでござるよ。
ーーーー
統合的に使うとは、

身体が繋がる

ということ。
この身体の繋がりが
近代機械文明で
生活をしている
拙者たちは

絶たれている

のだと、
拙者が尊敬する
武術の達人たちは
異口同音に言う。

たとえば、
ビール瓶などが
入った1ダースの
入れ物を持ち上げるとき、

近代機械文明人である
拙者たちは

腕力

で持ち上げようとするし、
腕だけで持ち上げる

持ち手

しか知らない。
これだと、疲れる。
重いものを
持ち上げるとき、

身体が繋がる使い方

ができると、
背中の大きな筋肉や
足の太ももの筋肉を
同時に使うので、
軽々と持ち上がり
疲れることが
ないという。

武道を嗜むことは
これを

体感し取り戻す

ことが
目的のひとつ
だという。

バラバラに
分離されたことを
ひとつに繋げる。

これは、身体だけでなく、
その身体とともにある
拙者たちの意識にも
言えることだろう。

ーーーー
ってことで
武道とは、武力をつけ強さを身につけることではない。

武道とは

統合する生き方の道

でござる。

拙者、武道より葡萄に惹かれてしまうでござるよ。

 


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野裕子

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

ツクリビト株式会社 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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