小さなブルーオーシャンに出会う旅 第21回「アラブの石油王まで来ちゃったらしい…」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

第21回「アラブの石油王まで来ちゃったらしい…


世界初の完全養殖を成功させた会社が三重県に?!

今回は。

エスカルゴ

のお話。
エスカルゴといえば…
フランス料理の高級食材。

エスカルゴ“風”は食べたことがあっても
本物は食べたことありませんが…。

と、いうより本物とは?

エスカルゴには
『ブルゴーニュ種』
『トルコ種』
『プティ・グリ種』
の3種類があるらしく、
この中で、「これぞ本物」というのは、
『ブルゴーニュ種』のみ。
その他は代用種、加工品 (缶詰・冷凍)。

しかし、『ブルゴーニュ種』は
今やフランスでは絶滅寸前。
日本にも保護育成種の為、
入ってくることはありません。

つまり、私達が「エスカルゴ」と
呼んで食べているのは、外来種による代替品。

ちなみにエスカルゴをカタツムリだと思っている人、
多いと思いますが(僕もそうでした)、
貝の一種らしいです。
(ですから、日本人にとってわさび醤油で食べるのが一番おいしいとか)

さて、そのエスカルゴを世界で初めて、
完全養殖に成功させた会社が、
日本の、しかも三重県にあるって
ご存知でしたか?

しかも、大企業や有名企業ではありません。
成功させたのは鉄工所の社長さんです。

小さなブルーオーシャンを生み出しているものは何なのか?

世界初!
ブルゴーニュ種エスカルゴの完全養殖に
成功したのは、エスカルゴ牧場を運営する
株式会社三重エスカルゴ開発研究所さん。

社長である高瀬氏は自身の鉄工所を経営するかたわら、
ブルゴーニュ種エスカルゴの養殖にも着手。
時間と労力とお金を費やし、
研究に研究を重ね、
30年近くかかって完全養殖に成功。

今では、
世界中の一流シェフ、
某大手商社やメーカー、
名だたる学者達、
アラブの石油王までが、
高瀬氏に会いに来るのだという。

高瀬社長の挑戦や努力、
諦めない精神、
バイタリティーとか、
完全養殖に成功した秘訣を挙げたら、
キリがありませんが、
世界初の完全養殖ができていて、
もっと世界各国からエスカルゴを求めて来ないのだろう?
あるいは、日本中に知れ渡っていないのだろう?
と不思議に思いました。

調べていくと、
社長の思いをしっかり理解し、
手を組める機関とは、まだ出会えていないらしいです。
ですから今、この研究にあたっているのは社長のみ。
後継者はいないとのこと。

高瀬社長はどのように考えているのか
わかりませんが、世界中に需要があるエスカルゴ。
あえて、わかってくれる人にだけわかってもらえばいい
という考えが小さなブルーオーシャンに
なっているのかもしれません。

 


佐藤洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。
中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

 

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