第68回「デザイン会社が開発。金属の塊に3万円以上?!これは一体なに?の小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「デザイン会社が開発。金属の塊に3万円以上?!これは一体なに?の小さなブルーオーシャン」


「たった一粒のチョコレートを味わい尽くすために」

突然ですが、チョコレートは好きですか?
私が子どもの頃、よく大人たちに
チョコレートを食べすぎると
鼻血が出る、と言われましたが…。

今は身体に良いものと言われていますね。
しかし甘いもの。ついつい食べ過ぎてしまいます。
そんな人のために開発されたものが、

「チョコレートの台座」


86400合同会社ホームページからの画像

このチョコレートの台座は、
ただの金属の塊のようなのですが、
金額が3万8500円!

金属の塊に3万円以上。
一体、どういうことなのでしょうか?

開発をした86400合同会社によると、
たった一粒のチョコレートを
味わいつくすための「テーブルウェア」
だそうです。どういうことでしょう?

金属の高い熱伝導率を利用して、
チョコレートを冷やしたり、温めたり。

あらかじめ一晩、冷凍庫で冷やしておいた
台座の上にチョコレートを載せると、
台座全体に霜が付き始めます。
少しずつ台座の表情が変化していくのを眺めながら、
ゆったりとした時間を楽しめるとのこと。

チョコレートそのものを冷凍庫で冷やすと
硬くなりすぎてしまいますが、
この台座は接地面だけを冷やすため、
しっとりとした柔らかさを失うことなく、
ひんやりとした食感を得ることができるそうなのです。

逆に熱湯を注いだカップなどの耐熱容器に、
台座を浸けて湯煎。
熱くなった台座にチョコレートを載せると、
台座の上でチョコレートは少しずつ溶け出す
という仕組み。

一粒のチョコレートを豊かにするために
作られたこのチョコレートの台座は

ANA-WonderFLY CREATIVE AWARDを受賞。
クラウドファンディングを経て商品化。

コンビニで買ってきた100円のチョコレートでも
別物になるそうです。

たった一粒のチョコレートを食べるために、
3万円以上の台座を作る。
物が溢れている現代では、
こうした究極の贅沢を体験できるものが、
支持されるのかもしれませんね。

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86400合同会社(ハチロクヨンゼロゼロゴウドウガイシャ)
東京都荒川区荒川2-10-6
URL https://86400.tokyo/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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