第88回「”間”にあるからこそ生まれる小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「”間”にあるからこそ生まれる小さなブルーオーシャン」


「少ない=強みと捉えていくことが大事なのでは?」

世界で最初のコンピューターゲームは
1912年に生まれたそうです。
スペインの技術者が、
詰め将棋ならず詰めチェスができる機械を
作ったんだとか。

日本で最初のコンピューターゲームは、
1973年にタイトーが出したものらしいです。
世界から遅れること61年後。

さて、このタイトーがその5年後に出した
「スペースインベーダー」というゲーム。
これが一大ブームを巻き起こします。

MasterTuxによるPixabayからの画像

そして、今や日本はゲーム大国です。
eSportsのようなプロゲーマーも生まれ、
見た目も動きも、ゲームと言うより、
もはや映画なんじゃないか?
と思えるようなものもあります。

さて、前述した「スペースインベーダー」を
筆頭にかつて流行ったゲームを
「レトロゲーム」と言います。
このレトロゲームだけを集めた
ゲームセンターがあるのをご存知でしょうか?

池袋と高田馬場にある
「ゲーセンミカド」

「天地を喰らう」「ドルアーガの塔」「雷電」などなど。

それ、ハマッてた!
という人もいるのではないでしょうか?
ドンピシャ世代にはたまらない
アーケードゲームが揃っています。

通称「ミカド勢」と言われる顧客を抱え、
ゲーム業界では大手企業に引けを取らないほど
知名度があります。

なぜでしょう?

レトロゲームが懐かしい
ということもあるのでしょうが、
「ゲーセンミカド」は
大型アミューズメント施設と家庭用ゲーム機の
間に位置していると思われます。

だからこそ圧倒的なファンを抱え、
小さなブルーオーシャンを生み出していると思われます。
少ないながらも圧倒的なファンがいる
というのは、強みです。
しかし、多くの企業が、少ない=弱み、
と考えてしまいます。
だからこそ、多くしよう、
増やそうとしてしまいます。
面倒でも、少ないファン層に
深くアプローチすべきなのかもしれませんね。

 

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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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