第115回「勤務時間原則6時間。副業を積極的に推奨する小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「勤務時間原則6時間。副業を積極的に推奨する小さなブルーオーシャン」


「自分の専門領域以外の仕事はさせない」

児童発達支援というビジネスをご存知だろうか?
子どもの発達に心配がある、
また障がいのあるお子さまの
の発達支援をする教育施設のこと。
児童発達支援・放課後等デイサービス
などと呼ばれることもあります。

東京都三鷹市に、
運動プログラムを中心に、
子どもの苦手や得意を見つけ、
身体能力の向上や自己肯定感、
ソーシャルスキルの向上を
支援している施設があります。

施設名は「TAKUMI」
イニシアス株式会社が運営する
発達支援施設です。

運動療育を主とするプログラムと、
少人数のクラス編成が評判を呼び、
入所待ちの児童が続出するほどの
人気だそうですが、
今回は、スタッフの働き方に注目してみました。

子どもたちが教室に訪れるのは、
幼稚園や学校を終えた午後2時頃から夕方6時の間。
そのため、スタッフは午後1時から午後7時までの
6時間勤務が原則だそうです。
こうしたデイサービスというのは、
送迎のサービスがついているものですが、
同社のサービスでは、
あえて送迎サービスは
盛り込まなかったそうです。
なぜならば、スタッフには
自分の専門領域で
力を発揮してほしいという
思いからだそうで、
そのため残業はほとんどなく、
メリハリのある働き方ができるといいます。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

同社では副業を認めており、
スタッフの7割近くが
他にも仕事を持っているそうです。

副業だけではなく、
習い事など自分を高める
ことをする人もいるそうです。

経営者は、
雇用している以上、
社員に対して、
できるだけ仕事をさせたい、
専門領域以外もさせたい、
と考えます。
よく社員の成長のため、
という言葉を聞きますが、
これは、社員の成長したい
という想いの「搾取」に
過ぎません。

あえて副業を認め、
他の仕事をすることで知識を増やす、
あるいは専門領域の勉強をしてもらう。

さらにはアウトソーシングを
積極的に取り入れて、
社員の業務を軽減する。

その方が、よっぽど、
社員の成長につながると思います。

イニシアス株式会社は、
それを体現している企業では
ないでしょうか?


社名:イニシアス株式会社
所在地:181-0013 東京都三鷹市下連雀3-17-20 サンライズ三鷹101号室
TEL:0422-24-8704
URL:http://initias.co.jp


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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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