第146回「今後市場規模100兆円?!宇宙ビジネスという小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「今後市場規模100兆円?!宇宙ビジネスという小さなブルーオーシャン」


「『スペースコロニー』に住める世界がやってくるのか?」

 

子どもの頃に見た
「ガンダム」や「スター・ウォーズ」

見ていた当時は、
想像の世界であって、
いつかこんな世界が
来るのかな?
と思っていました。

ところが昨今では、
日本も参加する
月面探査の国際プロジェクト
「アルテミス計画」
がスタートしました。

イーロン・マスク氏や
ジェフ・ベゾス氏ら
IT業界の大物が次々に参入したことで、
ロケットの発射にかかるコストが大幅に下がり、
民間人が宇宙旅行に出かけられる
未来が見えてきました。

ある試算によると、
宇宙ビジネスは、
2040年代にその市場規模が
100兆円以上になると
言われているそうです。
子どもの頃に見た
「ガンダム」に出てくる
スペースコロニー
(宇宙空間につくる居住地)
が出来て、宇宙旅行だけではなく、
いずれ月や火星に移住、
なんてことが現実になるかもしれません。

この宇宙ビジネスを
日本の民間企業へ広げている
企業があります。

株式会社デジタルブラスト

宇宙事業のコンサルティングを
している会社です。

あなたの会社で
宇宙ビジネスに参加しませんか?
と言われたら、どうでしょう?

私はむちゃくちゃ困ると思います。
宇宙ビジネスに対して
資金援助をするということなのか、
宇宙に行って仕事をしましょう、
と言っているのか?
私のやっている仕事と宇宙が
結びつきませんから…。

国の機関である
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は
安全で豊かな社会を実現するため、
測位衛星や地球観測衛星などの
人工衛星を運用しています。
得られる衛星データは天気予報や地図、
カーナビゲーションなどに活用されていますが、
彼らは、もっと広く民間の事業に使用され、
宇宙利用のすそ野を広げたいというニーズを
持っているんだそうです。

 

Stefan KellerによるPixabayからの画像

宇宙ビジネス導入の
コンサルティングを
行なうのが、同社の仕事。

しかし、民間企業からすれば、
自社ビジネスと宇宙ビジネスを
結びつけることはできないそうです。

実際、私が思うのは、
宇宙ビジネスは
「お金持ちがすることだ」
と思っています。
さらに宇宙をどう自社事業と
結び付ければいいのか
イメージがまったく湧きません。

一般の民間企業のほとんどが、
同じ考えだそうです。

そこで同社は、
自ら新規ビジネスを立ち上げ、
具体的なお手本を作りました。

将来、月面に基地や農場を
建設することを目指した研究のため、
月面と同じ重力環境を再現させ、
植物の重力応答に関する
基礎データが取得できる実験装置を開発。
すでに大阪のクラフトビールメーカーが、
ビール酵母の培養実験をしているそうです。

宇宙旅行や移住が現実化してきた今、
私たちの身近なビジネスもまた、
宇宙ビジネスに移行させていく、
そんな時代がもうすぐやってくるのかも
しれません。

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株式会社デジタルブラスト
東京都千代田区神田神保町
URL https://digitalblast.co.jp/
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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