第155回「年間に100種以上のヒット商品を生み出す会社にはどんなカラクリが…という小さなブルーオーシャン」

このコラムについて

小さなブルーオーシャン?
何だかよく分からないよ。ホントにそんなので商売が成り立つの?

と思っている方は多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのひとりでした。私は人一倍疑り深い人間なのです。そこで・・・私は徹底的に調べてみることにしました。小さなブルーオーシャンなんて本当にあるのか。どこに行けば見られるのか。どんな業種なら可能なのか。本当に儲かっているのか。小さなブルーオーシャン探求の中で私が見つけた答えらしきもの。それはきっとみなさんにとっても「何かのヒント」になるはずです。

「年間に100種以上のヒット商品を生み出す会社にはどんなカラクリが…という小さなブルーオーシャン」


「社員数80名の会社がヒット商品を生み出し続けている」

 

経営者が常に
考えていること。
それは売上のこと
ではないでしょうか?

そして売上を上げるために
考えていること。
それは、ヒット商品や
サービスを生み出すこと
ではないでしょうか?

年間で100種類以上、
次々にヒット商品を
生み出している会社が、
和歌山県海南市に
あります。

株式会社小久保工業所

社員80名のこの会社から
なぜ、どんどんとヒット商品
が生み出されるのでしょうか?

その秘密は3つ
観察
勇気
工夫
だと思います。

ある会社は、便座カバー、
マット、スリッパなど
トイレに関連する商品を
扱っていて、
トイレメーカーが新商品を出すと、
それにちなんだモノを開発する。
新しい便座の形が登場すると、
すぐにそれに関連した商品を発売する。

当たり前のことなのですが、
売れるものを作って売っています。
では、売れるものとは?

スーパーの入口あたりに、
目につく商品が並んでいます。
それはなぜか?
たくさんの人に購入してもらいたい、
またはたくさんの人に売れるからです。
それはスーパーだけではなく、
どこでも同じではないでしょうか?

たくさんの人が購入しているモノ、
それに関連する商品を出せば、
売れる確率が高くなると
考えて商品開発を
しているそうです。

しかし、世の中にある
こうしたヒントを、
カタチにできなければ
意味がありません。

よく、売れた後に、
「オレも考えていた」と
いう人はいますが、
考えていたのであれば、
やればよかったわけです。
でも、やらなかった。
つまり、「勇気があるかないか」
の一点だけ。

tookapicによるPixabayからの画像

新商品や新サービスを考えていると、
多くの場合、「あれも、これも、それも」
といった感じで、たくさんのことを
加えたくなります。
すべて搭載したくなります。
ところが、同社で行なっているのは、
機能を加えるのではなく、
ひと工夫で勝負をするんだそうです。

世間にころがっている
ヒントを見つけ、
勇気を持って、
機能を捨てて
ひと工夫のみで
勝負する。

これが、年間で
100種以上の
ヒット商品を生み出す。

意外と、すぐに真似できる
ことではないでしょうか?

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株式会社 小久保工業所
和歌山県海南市
URL http://kokubo.co.jp
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佐藤 洋介(さとう ようすけ)
株式会社グロウスブレイン 代表取締役

大学(日本史専攻)を卒業後、人材コンサルティング会社に16年間勤務。ソフトウェア開発会社、採用業務アウトソーシング会社、フリーランスを経て、起業。中小企業の人材採用、研修に携わる一方で、大学での講義、求職者向けイベント等での講演実績も多数。人間の本質、行動動機に興味関心が強い。
国家資格キャリアコンサルタント、エニアグラムファシリテーター、日本酒ナビゲーター。

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