第16回 新規事業を開発するプロ

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第16回 新規事業を開発するプロ

安田
前回、「社長のやりたいことを叶える新規事業開発のプロ」がいると聞いたんですが、具体的には何をしてくれるんですか?

渡邉
一言で言えば「新規事業を形にするプロ」ですね。「これとこれを繋げて事業にしたら儲かるんじゃないか」というアイデアを、実際に儲かる形にしてくれる。
安田
なるほど。まだはっきり形になっていない商売のネタを、具体的な事業にしてくれるわけですね。

渡邉

そうですそうです。僕自身も経験あるんですが、アイデアはあっても時間や人手が足りなくて、そこから先が進まないことってけっこうあるんですよね。

安田
確かに。社員にやってもらえればいいんでしょうけど、みな自分の仕事で手一杯だったりしますからね。

渡邉
そうなんです。「この忙しいのに、また変なこと言い出した」と思ってるのが顔に出てるので(笑)。
安田
笑。新規事業を形にするって、やること多いですからね。アイデアを分析して、競合調査して、ロードマップ作って、役割分担を決めて……

渡邉
予算決めて、業者を探して発注して。それを全部できるような優秀な社員は、既に大量の仕事を抱えているわけで。
安田
ジレンマですね(笑)。そこでプロ人材に登場してもらうと。

渡邉
仰る通りです。ちなみに新規事業開発のプロには2つのパターンがあって。何もないところから始める「0 → 1」を担当する人と、その後を繋げて形にする「1 → 10」を担当する人。
安田
ああ、なるほど。それで言うと、私は「0 → 1」に特化してますね。自分で何かを創り出すのが苦手な方から依頼を受けて、新商品や新サービスを考えるという。ただ、それを事業として育てられるかは会社によりますよね。

渡邉
そうですよね。意外と「1 → 10」の方が大変だったりしますからね。
安田
成功するのは、推進力のある社員がいる場合と、社長が自分でやる場合くらい。モチベーションの低い社員に丸投げの場合はだいたい失敗してますね。
渡邉
まあ、やることが多い上に、進捗管理もやらないといけないですから。
安田
ちなみに私は進捗管理が一番嫌いなんですよ(笑)。

渡邉
僕もです(笑)。そういう点では、ウチの「その道のプロ」の登録者には「1 → 10」ができる人材が3人くらいいるので、本当に助かってます。
安田
3人もいるんですか。事業アイデアを考えられるフリーランスは何人か知ってますけど、その先ができるのはあまり見かけないですね。どれくらいの期間で形にしてくれるんですか?

渡邉
彼らには、一つの事業アイデアを形にするプロジェクトを6ヶ月くらいでお願いしています。最近だと、リフォーム会社さん向けの展示会の企画で、僕のアイデアを2ヶ月でリリースして3ヶ月で収益化まで持っていってくれました。
安田
へえ、すごいですね!

渡邉
もう既に僕の頭から離れて、毎日の数字の報告を受けるだけになってます。
安田
それは理想的ですね。2ヶ月でリリースするっていうことは、サイトを作るとかテストマーケティングするとか、外部の業者に発注するとかもその期間でやってくれたわけですか。
渡邉
ええ。業者への発注、納品物のチェック、修正指示まで全部やってくれます。自分の人脈やネットワークを使ってテストマーケティングをしてくれたこともありましたね。
安田
ははぁ。そうすると、ある程度の権限も必要ですよね。

渡邉
弊社から依頼する場合は、基本的には完全にお任せしてますね。もちろん報告はしてもらいますけど。
安田
そうなんですね。ちなみに予算管理はどうしてるんですか?

渡邉
事前にある程度の予算枠は決めておいて、「この予算の中で何を使ってもいいので前に進めてください」とお願いしてます。
安田
すごい信頼関係ですね。

渡邉
そうですね。結局そこが一番大事ですよね、人としてのつながりというか。
安田
最近も大きな会社で300億くらい社員に持っていかれて大問題になってましたよね。内部の人でさえ、取引先と癒着して会社のお金を横領するわけじゃないですか。ましてや外部なんて、と思ってしまいますけど。

渡邉
弊社では経営理念と価値観を明文化してるんですけど、中でも「人間性」を一番重視していて。最初に来るのが「まず、人としての道がある。」っていう一文なんです。要するに、お天道様は見てるっていう前提を大事にしようと。
安田
なるほど。それが「その道のプロ」の人材を選ぶ時にも第一条件になってるわけですね。
渡邉
そうですね。どんなにスキルが高くても、なんか嫌な感じがする時は絶対に選ばないです。
安田

それはどうやって見抜くんですか?

渡邉
僕自身がワイキューブ時代から今までで何万人も見てきた感覚と、さらに僕が面接した後も4段階くらいでふるい分けしてます。
安田
なるほど。私は見抜く目がないので、結果さえ出してくれればいいと思っちゃいますけど。一つだけ苦手なのが、飲食店で店の人への態度が悪い人は嫌ですね。
渡邉
確かにそれは駄目ですね、人の道に外れてます(笑)。そういう部分とか、人間性で疑問を感じる人は避けた方がいいですよね。
安田
そこが一番大事なポイントなんですね。じゃあ、ランリグさんが紹介してくれる新規事業開発のプロは予算ごと任せても持ち逃げしないと(笑)。
渡邉
ええ、もちろん(笑)。そこはご安心ください。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

Facebook

1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

Twitter  Facebook

1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

感想・著者への質問はこちらから