第35回 社員にするなら「真面目な人」一択

この対談について

住宅業界(新築・リフォーム・不動産)の「課題何でも解決屋」として20年以上のキャリアを持つ株式会社ランリグが、その過程で出会った優秀な人材を他社に活用してもらう新サービス『その道のプロ』をスタートしました。2000名以上のスペシャリストと繋がる渡邉社長に、『その道のプロ』の活用方法を伺う対談企画。

第35回 社員にするなら「真面目な人」一択

安田
働き方が多様化する中で、社員から外部人材に置き換わる仕事はこれからさらに増えていくと思うんです。とはいえすべてが置き換わるわけではなく、「ここはやっぱり自社の社員じゃないと」という部分は必ず残りますよね。

渡邉

ええ。社内のポジションとしてもそうですし、人材としても「社員として採用した方がいい人」「雇用した方が利益になる人」がいる気がします。

安田
たくさんのプロ人材を紹介されているランリグさんだからこそ、逆に社員に向いている人もわかるわけですね。ちなみに、それはどんな人なんですか?

渡邉

ひとことで言うと、「真面目にコツコツ仕事をしてくれる人」ですね。外部人材は「成果」に対して報酬を払っていますが、社員は「時間」に対して給料を払っているわけです。社員にするならその時間内でより多くの成果を上げ続けてくれる人の方がいい。

安田
成果を上げ続ける人だったら外部人材でもいいような気もしますけど。

渡邉
外部人材だと成果を上げれば上げるほど人件費が高くなっていくんです。だから「成果を上げられる仕組みづくり」は外部人材に依頼して、「その仕組みを利用して実際に成果を上げる仕事」は社員を雇ってやってもらうといいと思います。
安田
ああ、そうか。少し言い方を変えれば、「将来の利益につながる仕事」はスペシャリストに、毎日のルーティンワークは社員にお願いすればいいわけですね。

渡邉
仰るとおりです。それを逆に依頼してしまうと大変なことになる(笑)。
安田
確かに、むしろ状況が悪化しそうです(笑)。話を戻すと、つまり「目の前の仕事を着実にこなすことが得意な人」は社員として雇った方がいいと。

渡邉
そういうことですね。
安田
とはいえ、むしろスペシャリストタイプを採用したがる経営者さんの方が多くないですか?

渡邉
ああ、そうですね。そこを間違えてしまっている人は多いかもしれない。今まで話してきた通り、スペシャリストタイプが活きるような「個人の能力によってパフォーマンスが変わる仕事」って、社員タイプにはまったく向いていないんです。
安田
そういうことですよね。経営者さんは、社員採用時にそこを意識する必要がありますね。
渡邉

そうですね。任せる仕事によりますが、いわゆるルーティンワーク担当の場合、「能力」ではなく「真面目さ」を見て選考をすべきだと思います。

安田
私も同感です。とはいえ、先ほどの繰り返しになってしまいますが、「誰でもできるような仕事はバイトやパートを雇って、社員にはもっとスキルの高い仕事をさせるべきだ」と思っちゃうんでしょうね。

渡邉
気持ちはわかりますけどね。ただスキルの高い仕事を任せられる人材って、端的に言って給与を高くしないと採れないんですよ。その結果、外部のプロ人材にスポットでお願いしたほうがコスト的にも割安、ということになる。クリエイティブ系の仕事なんてまさにそうで。
安田

確かにクリエイティブ系は外部に頼む方が多くなりましたよね。営業についてはどうですか?


渡邉

クリエイティブに比べたらまだまだですけど、営業系のプロ人材も登録が増えてきてますね。営業だけに特化して、どんな商品でも売れるという人たち。

安田

なるほど。じゃあ例えば営業面を改善したい、テコ入れしたいという会社があったとしたら、「営業の仕組みづくり」はプロの力を借りて、実際の営業活動は社員に任せていくのがいいと。


渡邉
まさにその通りです。「優秀な営業マン」を採用するのはもう諦めて、「誰でも売れる営業の仕組み」をプロ人材に作ってもらった方が絶対にいいと思います。
安田

確かに。変に妥協して採用して、一生懸命仕事を教えたとしても、結局売れるようにならないまま辞めていくことも多いですもんね。

渡邉
で、また妥協して採用するという(笑)。
安田

悪循環ですね(笑)。その悪いループから抜け出すためには、「外部の売る力のある人を使う」のが一つと、もう一つは「普通の人でも売れる仕組みを作る」ということですね。

 


対談している二人

渡邉 昇一(わたなべ しょういち)
株式会社ランリグ 代表取締役

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1975年、大阪市に生まれる。大学卒業後、採用コンサルティング会社ワイキューブに入社。同社の営業、マーケティングのマネージャー、社長室長及び、福岡などの支店立上げを担当し、同社の売上40億達成に貢献した。29歳の年に株式会社ラン・リグを設立し、今期20期目。述べ900社以上の住宅会社のマーケティング、人材コンサルティング支援と並行し、500店舗以上が加盟するボランタリーチェーン「センリョク」など、VC、FC構築にも多数携わる。また、自身が司会を務め、住宅業界の経営者をゲストに招き送る自社のラジオ番組は、6年間で、延べ300回以上の配信を経て、毎月2万人以上の業界関係者が視聴する番組に成長した。今年5月には、2000人以上のプロ人材とのネットワークを生かした~社長の右腕派遣サービス~【その道のプロ】を本格リリース。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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