【vol.206】HR領域の2022年のトレンド「新しい生産性測定指標」

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き、2022年最初のテーマとして「HR領域の2022年のトレンド」を取り上げています。
シンガポールと香港で有名「らしい」HRのサイトから引っ張ってきました。

今回の記事はコレ

HR in 2022: 7 key trends that will affect employee experience (and how to address them)
従業員エクスペリエンスに影響を与える7つのキートレンド(2022年のHR)
https://www.humanresourcesonline.net/hr-in-2022-7-key-trends-that-will-affect-employee-experience-and-how-to-address-them

7つのトレンドは下記の通りです。先に提示しておきますね。

Trend #1: ‘New Work’ will manifest in new and unexpected ways
Trend #2: The talent war is quickly becoming a ‘zero-sum’ game
Trend #3: Employee mental health and resilience will propel growth
Trend #4: HR will become decentralised, spurring new management skills
Trend #5: Diversity & inclusion will be a major competitive differentiator
Trend #6: People analytics will fuel buy-in for HR policies and change
Trend #7: New productivity KPIs will be needed to assess employee performance

先週に引き続き、トレンドを読み込んでいきます。

Trend #7: New productivity KPIs will be needed to assess employee performance
従業員のパフォーマンスを測定する、新しい生産性KPIが求められる

In 2022, HR and business leaders need to consider productivity measures better suited to ‘New Work’ and remote/hybrid working. Collaboration, communication, positive work-life behaviour, and coaching mindset might be better indicators of performance.

2022年、HRと経営者は「新しい働き方」やリモート/ハイブリッドワークに適した生産性測定指標を検討する必要がある。
「協働」「コミュニケーション」「ワークライフバランスの取れたポジティブな行動」「コーチングの考え方」などが、パフォーマンスを測定する良い指標になるだろう。

リモートワークやハイブリッドワーク下において、従来の生産性指標をそのまま当てはめて「査定」「評価」するわけにはいかないので新しい指標を準備するべきだ、という話ですね。

その指標としては
・Collaboration(協働)を測定する
・Communication(コミュニケーション)を測定する
・Work-life behaviour(肯定的なワークライフ行動)を測定する
・Coaching mindset(コーチング的思考)を測定する
というアイデアです。

これらを測定するためには、リモートワーク下の「やり取り」をモニタリングするのですかね。
Slackやchatwork上の「社内のやりとり」を何らかの方法でトラッキングして、それを「説明変数化」した上で、アルゴリズムに乗せて「評価」する、という感じでしょうか。「データ取得」とか「アルゴ作成」とか「閾値の設定」とか、多くのハードルがありそうですけど、ツール導入するだけでさくっとクリアできるのであれば十分検討の余地ありそうですね。いいツール作ったベンダーは伸びそうですね。

また、「Coaching mindset(コーチング的思考)」がハイライトされていますが、かつて一世を風靡した感がある「コーチング」の領域に再び光が当たるのでしょうか。
(※ずっと、光が当たっている業界でしたらすみません汗。他意はないです。。。)

社内でオンライン上で「コーチング思考」を取り入れて「業務推進」や「新人教育」をうまく出来ているマネジャーなどが、よい評価を獲得できるような「新しい指標」を作り出さないといけない、ということでしょうね。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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