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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。
「まんまとのせられる私たち 〜品質を気にしなくなる瞬間〜」
11月末、ブラックフライデーセールがありましたね。
僕は買い物は好きな方ですが、ショッピングサイトを眺めて小一時間が経過する、なんてことが頻繁にありました。
何が欲しいとか、そのときに必要なものなんてなく、ただひたすら「何か買うもの」を探していた自分に気付いたんです。
「なにか買わないと…」って。
「この機会を逃したら、損してしまう!」と、『プロスペクト理論(損失回避の法則)』のようなものが働くのでしょうか?
(関連記事:その153「『どうせなら・・・』効果をうまく使え」)
結局、「セールでお得に買物をして節約する」とかではなくて、余計なものを買ってしまう浪費になるんですよね。
「損失回避」の行動を無理矢理とった結果、本末転倒みたいな。
きっと僕みたいな人が売上の大半を創っているんじゃないでしょうか?
実際、買ったはいいけど、使っていないというモノも多いですよね。
その人が要らないモノをいかに買わせるのがセールなんじゃないか!?って思えてきますよね。
大して必要じゃないものを自発的に買わせるんだから、セールってすごい仕掛け!?です。
心理操作が巧みというのか。
例えばですが、人によってもクリスマスに抱く印象は違うとは思いますが、結構な人が「クリスマスだし、ケーキを買わないと」ってなりませんか?
必ずしも有名パティシエによる限定ケーキが欲しいわけではないんですよ。
いつでも、どこでも買えるような普通のケーキを、そんなに欲しくなくても買うわけです。
不思議ですよね?
弊社の社員さんで、「結婚したら坊主に挑戦したかったけど、もう結婚は諦めたので、坊主にする!」って言い出して、バリカンを持ってきて、会社で坊主にした女性社員がいます。
そんな彼女は、「何がクリスマスやねん、浮かれよって!」な感じなんですが、毎年ケーキ(しかもホール!)を買うらしいですからね。
そう考えると、商品やサービスが特別である必要性ってあるのか!?品質ってどれほど大事なのか!?って思えてきますよね(汗)
もしかすると、下手に品質向上を考えるよりも、「どうやって買わせるのか?」を徹底して考えた方がいいのかもしれませんね。
普通のケーキが売れるクリスマスを考えてもわかりますよね。
各社、ブラックフライデーのようなイベントに乗っかっていますが、確かに「なにか買わないといけない気分」にするためには効果的なようです。
そして、なにか買わないといけない心理状態になった人には、「自社の商品を選んでもらうにはどうしたらいいのか?」を考えることになります。
極端な話ですが、「セールのときだけ売れればいい」という割り切った戦略というのもありますよね。
高い評価を得て次に繋げるビジネスでは選択できない戦略もとれそうですし。
一夜限りの関係でいいのか、長くパートナーシップを築きたいのかでも戦略は違いそうですしね。
あなたはどちらのタイプですか?
・・・なんか、そういう例えしか浮かんで来ないんですよね。
すいません(涙)
高田純次さんが、説教、昔話、自慢話をしないようにしてたら、エロ話しかできなくなったって言ってたことを思い出しました。
著者/市川 厚(いちかわ あつし)
株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/
LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/
<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。