「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。
第38回 元不良少女は、母と先生のおかげで立ち直る

私の経営者仲間には、「昔はやんちゃをしていた」とか「暴走族のリーダーをしていた」とかいう人がわりといるんです。そうやって社会で成功した元不良がいる一方、大人になってもただ落ちていくだけの元不良もいるわけで。その違いってなんなんでしょうかね。元不良少女の中辻さんは、どう思われますか(笑)。

はい、めっちゃ不良でした(笑)。当時は常にイライラしていて、街を歩いていて少しでも肩が当たったりしたら「当たったんやけど?」って感じでイチャモンつけてました。で、相手も同年代だから「はぁ? やんのか?」みたいな(笑)。

そうですね。以前にもお話しましたが、父の暴力が怖すぎて家に帰りたくなかったんですよ。かといって、学校も面白いことがない。だから不良仲間とたむろしていました。

中3といえば、先日のお話でもありましたが、お父さんに手の骨を折られてしまった時期じゃないですか。
対談している二人
中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役
1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。