第92回 集客のプロが教える「集客の成果を出せる会社」の見分け方

この対談について

「日本一高いポスティング代行サービス」を謳う日本ポスティングセンター。依頼が殺到するこのビジネスを作り上げたのは、壮絶な幼少期を過ごし、15歳でママになった中辻麗(なかつじ・うらら)。その実業家ストーリーに安田佳生が迫ります。

第92回 集客のプロが教える「集客の成果を出せる会社」の見分け方

安田

世の中にはごまんと「集客を仕事にする会社」がありますよね。広告運用会社とかチラシ会社とか。


中辻

そうですね。ウチもその1つですし。

安田

ええ。だから今日の対談のテーマは、もしかすると話しづらいかもしれないんですが…ズバリ、「集客やマーケティングで成果が出せる会社・出せない会社を見分けるコツ」を教えていただけませんか?


中辻

つまりお仕事を依頼する前に「成果を出してくれる会社」を見分ける方法っていうことですよね? うーん…それは非常に難しいなぁ(笑)。

安田

じゃあ例えば「こういうポスティング会社であれば、高い確率で成果を出してくれる」みたいなのってあります?


中辻

それはやはり「どういう風にスタッフさんを管理しているか」を確認することですね。「どのように不正抑止に取り組んでいるか」を聞いてみるといいですよ。

安田

ふ〜む、なるほど。ちなみに「ウチはスタッフを信じていますので!」というような会社は…?


中辻

ダメです。それが一番ダメ(笑)。

安田

あ、ダメなんですね(笑)。でも中辻さんもスタッフさんのことを信じていらっしゃるじゃないですか。


中辻

もちろんスタッフを信じているのは大前提。でも人間なんで魔が差すことも絶対にある。だから明確に「不正を抑止できる取り組み」をしていないといけないんです。

安田

ははぁ…信じているからこそ、不正ができないようにしておいてあげるというわけですか。


中辻

そうですそうです。ちなみに不正って、新人さんよりも歴が長いスタッフさんの方がおこりがちなんです。新人さんはチラシを捨てたりする勇気もないし、それを隠すのも下手なので。

安田

へぇ〜なるほど! 歴が長くて信頼されているスタッフは、チラシをうまく捨てることもできちゃうと。


中辻

うまく捨てるわけではないです(笑)。ですが、真面目で結果も出してくれていた人が実は定期的にチラシを捨てていたという不正が過去にありまして…。基本的にはいつも反響がいいから、たまに反響が悪くても「今回たまたまチラシが悪かったんかな」とか「時期が悪かっただけかもしれない」というように思ってしまうんですよね。

安田

なるほど。それに深く長い付き合いがあるスタッフは疑いづらいですしね。逆に新人スタッフの配布時間があまりにも短かったり全然反響が出ていなかったりしたら、真っ先に疑っちゃいそうです(笑)。


中辻

そうなんですよ。そこでGPSが重要になるんです。スタッフさんの移動軌跡が客観的なデータとして残るので、感情論にはならないんですよ。

安田

ふむふむ。でもGPSを導入するとなったら「私のこと、信用していないんですか?」みたいに言われません? ベテランさんなんかは特に。


中辻

うちの会社は、そういうことを言う人は最初から採用しないですね。GPSを嫌がる人こそ、やましいことがある可能性が高いわけで。逆に言えば、真面目に取り組んでくれる人ほど「GPSがあってよかった」って言いますよ。その方が自分の頑張りが会社に伝わるわけですから。GPSはスタッフさんの頑張りを確認するための大切なツールでもあります。

安田

なるほど! つまりGPSをつけるのは、スタッフさんのためでもあるってことなんですね。じゃあ他に「Web関連の制作会社」だとどう見分けるかも教えていただけますか?


中辻

そちらはその会社の自社サイトのクオリティで判断しますね。例えば「御社のホームページを作りますよ」って言っている会社のサイトがお粗末だったら、私は絶対頼みません。

安田

ふむ。でも意外とクリエイティブな世界って、そういうパターン多くないですか? 依頼案件で忙しくて、自分の会社のことは後回し、みたいな。


中辻

それ、絶対ダメです。自社サイトって、会社の看板でもあり名刺でもあるわけですよ。それをないがしろにしているような人に、他社のサイトをかっこよく作れるわけがないと私は思います。

安田

仰るとおりですね(笑)。じゃあ最後に「広告運用会社」の見分け方も聞いていいですか?


中辻

それが一番難しいかも…。ただこちら側が求めているコンバージョン指数といったことを細かく聞いてくる会社であれば信頼できるかなと思います。きっと同じような事例を何回も経験したことがあるんやろうなと。

安田

なるほどなるほど。実績があるからこそ、数値的に「できる・できない」が判断できるってことですもんね。そういう会社は確かに信頼できそうです。


中辻

そうですね。そういった細かな数字を何も聞かずに「やれますよ〜」って引き受けちゃうような会社は、私はちょっと遠慮したいかも(笑)。

安田

確かに(笑)。いやぁ〜、実際に集客やマーケティングをされている中辻さんからお聞きする「効果を出せる会社の見分け方」、とっても勉強になりました!

 


対談している二人

中辻 麗(なかつじ うらら)
株式会社MAMENOKI COMPANY 専務取締役

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1989年生まれ、大阪府泉大津市出身。12歳で不良の道を歩み始め、14歳から不登校になり15歳で長女を妊娠、出産。17歳で離婚しシングルマザーになる。2017年、株式会社ペイント王入社。チラシデザイン・広告の知識を活かして広告部門全般のディレクションを担当し、入社半年で広告効果を5倍に。その実績が認められ、2018年に広告(ポスティング)会社 (株)マメノキカンパニー設立に伴い専務取締役に就任。現在は【日本イチ高いポスティング代行サービス】のキャッチコピーで日本ポスティングセンターを運営。

安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 

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