人は何のために働くのか。仕事を通じてどんな満足を求めるのか。時代の流れとともに変化する働き方、そして経営手法。その中で「従業員満足度」に着目し様々な活動を続ける従業員満足度研究所株式会社 代表の藤原 清道(ふじわら・せいどう)さんに、従業員満足度を上げるためのノウハウをお聞きします。
第122回 人生の満足度を最大化する「意思のある欲求」

藤原さんのメルマガに「意欲とは意思のある欲求だ」と書いてあって、なるほどなと思ったんです。漢字で分けると、意思の「意」と欲求の「欲」。意思なきところに意欲は湧かないということですよね。そんなこと考えたこともなかったなと。

単なる欲でしょうね。一方で90代や100歳を超えても生き生きしている方って、ちゃんと意欲があるんですよ。新聞を欠かさず読んだり日記をつけたり、食欲もしっかりある。量は若い頃と違いますけど、食べたいという力を持って生きていらっしゃる。

私はそう思いますね。ゲームに熱中した子どもが限界まで食べずにいて、どうしようもなくなってから急いで詰め込むのは意思のある欲求とは言えない。でも「家族と今日の夕飯何にしようか」と楽しみにする食欲は意欲ですよ。

確かにそうですね。意思のある欲求はもしかしたら人間独自のものかもしれません。動物は本能に従って必要な分だけ食べて必要な分だけ寝る。でも人間は意思が入るからこそ、いい方にも悪い方にも振れてしまうので。

なるほどなぁ。年をとってもいい意欲を持っている方って、我欲とは反対の方向に向かっている気がしますよね。自分のためではなく、世の中がちょっとでもよくなるために自分にできることをやろうというような意欲を感じる。

だから成功した経営者って晩年に利他的になっていく方が多いんでしょうね。稲盛さんや松下さんもそうですけど、人生の満足のウェイトがそちらに移っていく。そこで得られる充足感の方が大きくなるんだと思います。

ただそれは経営者に限った話ではなくて、普通の会社員でもある年齢を境に利他的になる方はいますし、逆に成功しても我欲から離れない方もいる。そう考えると、経済的な成功と利他ってそれほど単純な関係ではない気がします。
対談している二人
藤原 清道(ふじわら せいどう)
従業員満足度研究所株式会社 代表
1973年京都府生まれ。旅行会社、ベンチャー企業を経て24歳で起業。2007年、自社のクレド経営を個人版にアレンジした「マイクレド」を開発、講演活動などを開始。2013年、「従業員満足度研究所」設立。「従業員満足度実践塾」や会員制メールマガジン等のサービスを展開し、企業のES(従業員満足度)向上支援を行っている。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















