人間交換日記 4通目「どこの誰が何故に断言できるのでしょうか??」大野

人間交換日記

「すべての人は、すごい可能性を秘めている」と信じる大野と、「多くの人は目的などなくただ存在しているだけ」と断ずる安田。人間の本質とは何か。人は何のために生きているのか。300文字限定の交換日記による言論バトル。


4通目/大野からの返信
「どこの誰が何故に断言できるのでしょうか??」

でも、そもそもそのリアリティを規定しているのは誰でしょうか?安田さんご自身です。別に、そいういった現実がある訳ではありません。逆になぜ無いと規定できるのでしょうか?また、安田さんがオギャーとこの世に誕生した時に、この子は大統領になる可能性は絶対にゼロだと!どこの誰が何故に断言できるのでしょうか??やはり、僕も安田さんも大統領になる可能性はあったと。あえて過去形にしますが(笑)。

前回3通目/安田「私が言いたいのはそこじゃない」

大野さんへ
エキストラは傑作映画を作ることが役割である。それは大いに結構な主張だと思います。私自身も境目研究家という、おそらく誰からも必要とされない役割を一生懸命演じております。でも私が言いたいのはそこではありません。私や大野さんは大統領になる可能性が元からゼロだということ。アメリカ国民じゃないからとか、そういう意味ではありません。生まれた瞬間には全ての赤ちゃんが(少なくともアメリカ生まれの赤ちゃんは)大統領になる可能性がある、ということについて。私はこれをきっぱりと否定しているわけです。生まれた瞬間から可能性がゼロの赤ちゃんと、可能性がゼロではない赤ちゃんがいる。私にはそうとしか思えないのです。

ー安田佳生より

 

2通目/大野「役割は例えば傑作映画を創ること、政治に携わること」

安田さんへ
そうかもしれません。安田さんの観点も、これからしようとしている僕の主張も証明しようのないものだから。
ってことはこれ言うとこの日記が終わってしまうかもしれませんが、どうせ証明しようがないなら、僕は、人間に良心とイキイキさをより与えるものを信じたらいい、そう信じてるんです。
で、その上で、言わせて頂くと、役割は確かに与えられていると感じますが、それは例えばエキストラとか大統領という役割ではなく、エキストラで言えば傑作映画を一本創りあげることに携わるみたいなものだと思うんです。大統領でいえば、政治に携わるみたいな。

ー大野より

 

これまでのやり取り

交換日記をする二人



火曜日
安田佳生(やすだ よしお)

1965年生まれ、大阪府出身。
2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。

●金曜日
大野栄一(おおの えいいち)
株式会社一番大切なこと 代表取締役
http://ichibantaisetsunakoto.com/
https://www.sugoikaigi.jp/coach/eiichiono/

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