100%自社施工は本当にメリットか?|中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.60

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中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。

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中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.60
100%自社施工は本当にメリットか?

“中卒社長”のクボサトシです。

『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。

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さて、2023年になってからはペイント王のYouTubeチャンネルについて話させてもらっています。

こちらのコラムで多少なりとも興味を持ってくださった方は、ぜひ以下リンクより動画の視聴、チャンネル登録をお願いいたします。

【外壁塗装専門店】ペイント王チャンネル

さて、今回紹介するのはコチラ。【外壁塗装】実は、自社施工よりも〇〇の方が良い理由とは?業者選びのメリット・デメリットも解説!という動画です。

あなたが塗装を頼むなら、「100%自社施工している会社」「協力業者も使っている会社」と、どちらに頼みたいと思いますか? 恐らく前者を選ぶ方が多いのではないかと思いますが、その判断、正しいとは言えないかもしれません。

かくいうペイント王も、もともとは100%自社職人・100%自社施工でやっていた会社です。しかし途中から積極的に協力業者さんを使うようになり、現在では半分ほどの現場は協力業者さんにお願いしています

理由はいくつかありますが、1つは人材定着の問題。塗装職人の場合、会社に所属して数年修行し、一人前になったら独立、というルートが珍しくありません。つまり、優秀な職人ほど早く辞めていってしまうわけです。

逆に、やる気もなく技術向上が望めない社員がいても、労働基準法の関係で簡単には解雇できません。まとめると、「いい人材を長期的に自社で確保する」ことが難しい業界だということです。

一方で協力業者さんなら、辞められる心配も、解雇できない心配もありません。人材確保は業者さん側でしてくれますし、仮に技術が不足していれば別の業者さんに頼めばいいだけです。

想像してみてください。技術が低くても解雇されることはないとダラダラやっている自社職人と、きちんと仕事を全うしなければ次回以降の発注がなくなる協力業者さん、どちらの方が責任感が強いと思いますか?

協力業者=下請け=クオリティが低い、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はむしろ逆に、協力業者に頼んでいるからこそ高いクオリティが担保できる、という面もあるということです。

クオリティだけではなくコストの面でもメリットは多いです。そもそも「100%自社施工」にはものすごいコストがかかります。

例えばペイント王では月20件くらいの現場が動いています。これを7班で対応するのですが、すべて自社でやろうとすると、車や道具も7班ぶん必要です。車のことだけ考えても、ガソリン代、故障した時の修理費、メンテ代×7台ぶんが必要になり、これだけでかなりの金額になります。そしてその費用は、お客様に請求する料金に反映されていくわけです。

ということで、「100%自社施工」が必ずしもいいわけでも、「協力業者施工」が必ずしも悪いわけでもない、というお話でした。参考になれば幸いです。

ここで今週の「学ナシ経営のススメ」

「先入観に囚われすぎない

人間はどうしても先入観を持ってしまう生き物です。だからこそ、「いま自分は(間違った)先入観に沿って判断しようとしているのかもしれない」と疑ってかかることも大切です。できるだけ客観的な情報を得、フラットな目線で判断することを意識しましょう。

ということで、また来週。

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