【vol.208】2022年以降のHRトレンドTop5「エンプロイーエクスペリエンス」

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き「HR領域の2022年のトレンド」を取り上げています。
HR ForcastというドイツのHRのサイトから引っ張ってきました。
ドイツではメジャーっぽいです。

今回の記事はコレ

Top 5 HR trends for 2022 and beyond
2022年以降のHRトレンドTop5
(https://hrforecast.com/top-5-hr-trends-for-2021-and-beyond/)

5つのトレンドは下記の通りです。先に提示しておきますね。

Trend #1: Hybrid offices
Trend #2: Employee experience: redefined
Trend #3: Employee upskilling
Trend #4: Data-driven HR and people analytics
Trend #5: Diversity, equity, and inclusion (DEI)

前回の「Trend #1: Hybrid offices(ハイブリッドオフィス)」に続き、
2つ目のトレンドを読み込んでいきます。

Trend #2: Employee experience: redefined(従業員体験の「再定義」)

Among HR trends in 2021, we’ll see companies redefine their employee experiences, engagement techniques, and benefits packages.

2021年のHRのトレンドにおいて、企業は従業員の労働体験やエンゲージメントや福利厚生を再定義することになる。

以下の3つが再定義されるとのことです。

1. Focus will be put on employee wellbeing and perks that’ll help them streamline daily routines.

従業員の福利厚生や様々な特典にフォーカスを当てることで、日々の業務の円滑化を図る

調査によると、「メンタルヘルスサポート」の福利厚生に関心を持っている従業員が50%以上いるようです。
採用の募集時の自社PRとして「専門家によるメンタルヘルスのサポート」を入れておくと、少しエントリーを増やす効果あるかもしれないですね。

2. Companies will make a shift from offline to online experiences.

企業は労働体験をオフラインからオンラインへと移行する

従業員の「エクスペリエンス(職場体験)」の場がもはや定常的にリアルの場ではなくオンライン上へと移行する、ということですね。
企業が従業員に提供する、オンライン上の「チームビルディングの為のパーティー」「オンラインのフィットネスやヨガ」「オンラインのマインドフルネスのセッション」などがどんどん増えているようです。

3. Among future HR trends we’ll see a shift to life experience with benefits packages that aren’t directly connected with the company.

将来のHRトレンドの中で、会社とは直接関係の無い、実際の生活の中で活用できるような福利厚生や特典が増えていくでしょう

「家族へのプレゼントのためのボーナス」とか、「友人とのパーティーのためのボーナス」などがこれに該当するようです。
また、2022年のヒット予想として述べられているのが、「リモートワーク中の従業員の自宅に食品を配達する」福利厚生サービスです。

いずれにしても企業にとって重要なポイントは
「リアルからオンラインへと移行は進むけど、会社は毎日皆さんのことを心配しているし、配慮しているし、実際に支援していますよ」
というメッセージを「実際の施策とともに」従業員に届ける、ということだと理解しました。

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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