第38回 わび和さび -社長峠のことわざ

この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。

本日のことわざ
「得手に帆を揚げる

 

ほひほひ

本日のことわざ【得手に帆を揚げる】

タカコ

好機が来たらそれを逃さず活用することのたとえ。チャンスを生かすって事だね。

ほひほひ

ほほう

タカコ

あのさ、以前ビジネスコンテストの審査員をやったことがあって。その時感じたことがあるのだけど、、

ほひほひ

ほほう、どんなこと?

タカコ

その時は同じ「受賞者」「ファイナリスト」なのだけど、その後の活躍というか活動に大きく差が出るモンだなあと。

ほひほひ

ほう

タカコ

受賞をきっかけに表舞台に立って一気にビジネスを拡大していく人と、そうでない人とが、結構はっきりしていくの。

ほひほひ

へえ、そうなんだね。

タカコ

実は、ファイナリストから受賞者を簡単に決められる訳ではない事も多くてね。意見も分かれるし。まあ突出して素晴らしい人もいるのだけど。

ほひほひ

けっこう僅差な戦いだったりもするのね☆

タカコ

うん、そう!

ほひほひ

ビジネスコンテストに応募している時点では、皆そんなに大きな差はないって事か。

タカコ

そうなのよ!さすが書類審査から一次、二次って通ってきただけあって、最終選考になるとどのビジネスアイデアも起業家さんも素晴らしいの。だから甲乙つけがたい。

ほひほひ

なのに、そのあとの活躍に差が出ると。

タカコ

そうなんだよ!不思議だなあって思って。その違いは、もしかして・・・・

ほひほひ

【本日のことわざ】って訳だな☆

タカコ

そう!!まさに「得手に帆を揚げる」ことができるか否かの違いなのかなって。

ほひほひ

ビジコン受賞の好機をうまく使えるかどうか。

タカコ

受賞直後は、取材や仕事の依頼が増えたり多くの人と関わる機会が増えるのだけど、時間が経つにつれて落ち着いてくる。拡大していく人は、受賞という好機を最大限に活用していたように思う。

ほひほひ

そういうことなのね☆

タカコ

ビジネスに限らず、成功している人に共通していると思うよ。

ほひほひ

チャンスは案外、みんな平等に来ているのかもしれないね。

タカコ

それをどう活用するのか、、、というかこれは好機】だと判断できるかが大事かと。

ほひほひ

それが地球で生きていくコツのひとつ☆

タカコ

それと、このことわざにはもうひとつ「得意になって調子に乗る」という意味もあるか   ら、、、

ほひほひ

チャンスをモノにして成功しても調子に乗るなってことで!

タカコ

教訓と戒めセットで心に留めておきたい、本日のことわざでした。

 

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著者について

 

黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/

数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。

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