【大手の作法/054】昨日の敵は今日の友

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法: 昨日の敵は今日の友

「共演NG」なるドラマがテレビ東京で放送されています。

かつて交際していた人気女優と大物俳優。仲違いした役者の師弟など、様々な“共演NG”な人々が登場し、物語を盛り上げているようで、「コンセプトが秀逸!低予算なのもすごい!見習うことばかりです!」などの声が多くあがり、マスコミ・広告業界内では高い評価を獲得しているのです。

こちら、その内容だけではなく、あることでも話題沸騰なのですが、バチバチの競合企業をスポンサードで共演させているのです。

通常、テレビ番組のスポンサードは“1業種1社”という「暗黙のルール」が存在します。

それが併記され、
「キリン!」「サントリー!」
「キリン!!」「サントリー!!」
と、“提供読み”でノリ良く掛け合いまでしているのです笑

飲食業界のライバル同士。いわば“リアル共演NG”を「業界のタブーを破って」しかけたことに、テレ東さんのユニークな企業姿勢がうかがえます。

今回のこの試み。各種SNSで多数取り上げられ、キリンさん、サントリーさん、両社の度量の大きさ、楽しむ様子も話題となり、好感度アップに繋がっているのです。

先日、制作に携わった先輩に誘われ、両社の方と食事をご一緒したのですが、やはり、前例のないことで、社内調整など、とても大変だったようです。

ところが、その困難を語る様子は、

「過去の慣例を壊したチャレンジだったので、やりがいあったよ!」と、皆さん、弾ける笑顔なのです。

チャレンジングな仕事の後のお酒は美味しいもので、「昨日の敵は、今日の友や!」の掛け声を合図に、  「キリン、サントリー、キリン、サントリー、キリン、キリン、サントリー。。。。」と、時折りどちらかがリードする“飲み合戦”に付き合い続け、どこかに記憶を置き忘れてしまった夜でした。。

 


高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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