第140回 大手組織で働くリスク?

 このコラムについて 

「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。

本日のお作法/大手組織で働くリスク?

友人に誘われ、複数の大手企業の20-30代の方々が集まるコミュニティに参加しました。

10名ほどが集まるオンラインの場でしたが、彼らのほとんどは、新卒で入社した「大手組織で活躍中」、もしくは「苦戦中、、」ではあるものの、「いずれ他の会社へステップアップしたい」または「起業や、フリーランスの道へと進みたい」という「共通の目標があり、定期的な情報交換をしている」のだと話していました。

伺っていると、

「大手組織で働くことの大変さ」

「大手組織で働き続けることのリスク」

主に、上記2点について、

守秘義務など漏らしたらNGな情報は当然伏せつつも、様々な感情を交えながら、おそらく「本音を吐露しあっている」ように感じました。

ご意見をざっくりまとめてみると、

「大手組織で働くことの大変さ」

・意思決定に時間がかかりすぎる、、
・関連部署との調整業務が多すぎる、、
・責任の所在が不明瞭すぎる、、

「大手組織で働き続けることのリスク」

・専門的なスキルが身につきづらい、、
・フリーランスになる時に経験が活かしづらい、、
・今の時代、潰れてしまうリスクもある、、

など、概ね、みなさん、そのような感情をお話していたのですが、

「大手各社とお付き合いしているという高松さんから見た、『大手で働き続けるリスク』って、どんな感じですか??」

と、急に話を振られることに。。

大手で働いたこともない僕ですから、「正直、わからん、、」が思ったことですし、リスクの定義や度合いによって、回答は変わってくるやろな、、とも思ったのですが、

「専門的なスキルを身につけて活躍している多くの方を知っていますし、、」

「フリーランスになって大活躍している方々も、周りにたくさんいらっしゃるし、、」

「潰れてしまうリスクなんて、どこに行っても存在するでしょうし、、」

と、みなさんが感じていらっしゃったリスクについての、「率直な感想」をお伝えしてしまったところ、

「。。。」

との反応で、、

にもかかわらず、続けて、

「会社員として活躍したいけど、できていない方もいれば、
会社員としても活躍できるけど、違う道が良いと選ぶ方もいらっしゃる」

「収入に不安がつきまとう方もいれば、
十分稼ぎながら、時間にも融通を効かせられる方もいらっしゃる」

「スキルと意志があれば、組織人であれ、フリーランスであれ、
自分が望む働き方が選びやすい時代になってきているように感じます」

みたいな話をしたところで。

どうやら、この場で求められている発言ではないようだと感じ取り、、僕は不要だということを思い知ったのです。。

この場に参加した僕の目的としては、「自分の得意を活かした副業や個人事業の始め方」などに興味を持っていただき、そんな方に「『小さなビジネス開業“準備”スクール』の紹介をしたい!」、と思っていたのですが、、

意思はあっても、スキルの足りない高松でした。。

 

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高松 秀樹(たかまつ ひでき)

たかまり株式会社 代表取締役
株式会社BFI 取締役委託副社長

1973年生まれ。川崎育ち。
1997年より、小さな会社にて中小・ベンチャー企業様の採用・育成支援事業に従事。
2002年よりスポーツバー、スイーツショップを営むも5年で終える。。
2007年以降、大手の作法を嗜み、業界・規模を問わず人材育成、組織開発、教育研修事業に携わり、多くの企業や団体、研修講師のサポートに勤しむ。

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