庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第137回 庭木で作る「防犯と景観」の最適解

中島さんの庭作りを見ていると、いわゆるブロック塀のような高い壁で家を囲うことをほとんどしませんよね。

そうですよね。でも防犯ということを考えたら、高い壁で覆ってしまった方が安心な気もするんです。ただそれでは景観が保てない。「防犯」と「景観」という一見相反する要素を、木を使ってどのように両立させているのか、そのあたりのバランス感覚をお聞きしてみたいなと。

そうですよね。そこで「門柱」の位置で調整するわけです。岐阜は車社会なので、車の後ろあたりに少し大きめの門柱を建ててインターフォンを設置し、横に植栽を添えて、「ここから先はお庭ですよ」とちゃんとわかるようにするんです。

いえ、最近は門扉は設けず柱だけ、というか一つの大きな壁にすることが多いですね。中には門扉を付ける方もいらっしゃいますが、そもそも一般的な高さだと内側に手をまわして開けられてしまうので、防犯としてはあまり意味をなさないんですよね。

ああ、なるほど。「見えているから入りにくい」ということですね。不審者が入っていても、近所の方が歩いていれば「見慣れない人が入っているぞ」ってすぐ気づいてくれる。それ以上の防犯となると、セコムのようなセキュリティシステムを入れるしかないんでしょうね。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。


















