vol.100【白龍(構想)|「自分の可能性は守られていた」と感じた元教師Oさんの場合】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『白龍(構想)|「自分の可能性は守られていた」と感じた元教師Oさんの場合』

これはちょっと不思議な物語です。

「描いてもらった絵を見たら、
未来に目を向けていいのだと思えました。」
と言われた一枚の絵があります。

その絵を見るまでは、前世で残った課題をクリアするために過去を振り返ることが多かった。なかなか今に目を向けられなかった。
でも、絵を見たら、実はクリアされている、とわかったというのです。

それは、完成した作品ではなく、オーダー絵画を描くための
構想画でのことでした。

構想のための絵ですから、鉛筆の走り書きです。

「門間さんの絵は、完成するまでの間にも、大きな意味があるのですね。
この構想画は、私の可能性を守ってくれました。」

クライアントのOさんは元学校の先生。先生として勤めていたときの話が印象的です。

学校で飼っていたうさぎの後ろ足が悪くなったそうです。うまく動けず、体が汚れ放題。世話をする人がいなくなったのを見かねて、獣医に診察してもらうと半年の命と余命宣告。可愛そうになり、自宅に引き取って親身に世話をしたら、うさぎは数年生きました。
「実は、私、ちょっとスピリチュアルな力があるのです」と、柔らかく笑う人。

龍の絵を依頼されました。「自宅の床の間に飾りたいのです。独りで立つ力を感じると共に、様々なものとのつながりを大切にして生きるためです。
相棒のような親しみを持てる龍をほしいです」

セッションを進めるうちに、前世のはなしになりました。

前世というと、仏教やヒンドゥー教など宗教があります。また、東洋思想を取り入れたニューエイジ思想などもありますし、医学で前世療法として取り扱われることもあります。世界中で、さまざまな広がりがあります。
いずれの立場でも、前世は人の心にとって大切なもの。

「過去の人生で、大切な剣を奪われたのです。使命を果たすために必要な剣でした。だから、私は探さないといけないのです」

奪われた剣‥‥。
その剣を探すためにも龍の絵が必要なのかもしれない、と、聞いたときに思いました。しかし、絵の構想は想像を超えました。

私の想像も、Oさんの前世の話も超えるイメージが現れて、現実を動かしたのです。

アトリエに帰り、構想を練りました。この時は、ビジョンクリエイターの出番です。絵を描く前に、しばらくイメージを追いかけます。数日から数週間熟成させます。イメージのことは全く意識せずに他の作業をしている間にも育っていきます。

Oさんの龍は、他の絵を描いているうちに、チラチラと浮かんでいました。そんな時は「ああ、龍がきているな」自分が準備を整えたら描けるな、と理屈抜きにわかるのです。

そして、いよいよ今から描くぞ、と、思う日がきました。紙を前に集中して龍を思い浮かべます。すると、剣を抱いた龍が浮かびました。まるで護るように抱えています。こちらを見る龍のつぶらな瞳が輝いています。

「剣を奪われた話と矛盾している‥‥」と思いました。普通のオーダー絵画の依頼ならば、矛盾しているものは、描かないかもしれません。しかし、イメージを信じる。それが私の信条です。なぜなら、心を描く画家として、言葉にならないものをイメージとして受け取ることがあるからです。言葉にも形にもなってなくても、あるものはある。

絵の力を信じて描いてきた信念です。

剣を抱えた純粋な瞳の龍を鉛筆で走り書きしました。そして、Oさんに画像を送りました。

すると、次のセッションで、驚く展開が待っていました。

「いただいた構想画を見たら、わかりました。前世で奪われたと思った剣は、偽物だったのです。私の龍が、実は、本物を持っていたのだ!
絵を見て気がつきました」
と、満面の笑みが返って来ました。

「今まで、手段(剣)を探していたのですが、『手段はすでに持っているのだから、目的に向けて歩き出そう』と龍に言われたのがわかりました。前世から現世に視点を移して、行動に移ることができます」

セッションでは語ることがなかったイメージが、構想として浮かぶ。

一枚の構想画が、心を動かす。そして動いた心が、現実を動かしていく‥‥。

龍の絵との出会いは、私にとっていつも不思議で神聖な出会いです。

今回完成した作品 ≫『白龍(構想)』

 

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 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

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