vol.125【『七福龍』|作品と長い歴史に耐えうる価値の結びつきを大切にする】

 この記事について 

自分の絵を描いてもらう。そう聞くと肖像画しか思い浮かびませんよね。門間由佳は肖像画ではない“私の絵”を描いてくれる人。人はひとりひとり違います。違った長所があり、違った短所があり、違うテーマをもって生きています。でも人は自分のことがよく分かりません。だからせっかくの長所を活かせない。同じ失敗ばかり繰り返してしまう。いつの間にか目的からズレていってしまう。そんな時、私が立ち返る場所。私が私に向き合える時間。それが門間由佳の描く“私の絵”なのです。一体どうやってストーリーを掘り起こすのか。どのようにして絵を紡いでいくのか。そのプロセスをこのコンテンツで紹介していきます。

『「七福龍」|作品と長い歴史に耐えうる価値の結びつきを大切にする』

 

むかしから「苦しい時の神頼み」といいますが、一心に仕事に励むようなビジネスパースンも、行き詰まった時には神社に足を運ぶこともあるかと思います。私たちの日常生活にも身近なところでは、家族での初詣、受験生の合格祈願。仕事なら商売繁盛。漫画やゲームのキャラクター名にも神様が登場します。

昔から今に至るまで、さまざまな神様が私たちの身近に存在します。どんなに綿密に準備をしても、物事には常に予測不可能な要素がつきまといます。どちらかと言えば、計画どおりに運ばないことの方が多いものです。八百万の神の国日本では、歴史をつくった戦国大名や天皇も、現代の経営者も何気ない日常生活の中に神が息づいています。

私自身は、中学生の時に祖父のお葬式でお経をあげたことを覚えているだけですし、母は自分のお葬式を無宗教のお別れの会にするのを望んだ人でしたので、特定の宗教に属していません。しかし、秋田出身の母は、動物や植物に普通に声をかけるような人でしたから、八百万を慈しむ姿勢、感じる感性を日常の中で育んだように感じます。

エネルギーや気が具現化された形が龍だという説もあるなかで、龍の絵のオーダー絵画を描く機会が増えているルーツは、ひょっとしたら私の子供時代まで遡りそうです。

オーダーの依頼によって龍の絵を描き続けて10年以上。2023年、風神雷神をモデルに龍を描いたのちに、「恵比寿や大黒といった神様、サンタクロース、観音様、なども龍で描ける」と、頭の中に次々とイメージが湧き起こってきたのが、七福神を龍で描く元になりました。

詳細は別記事にて紹介していますが、龍を伝道師としたHappy Dragon MKという龍の作品シリーズが、私の制作とデザインプロデューサー木村徹さんの監修で2024年から本格スタートすることになりました。作品シリーズ第1号が、『七福龍』です。木村さんと話し合い、この作品シリーズは、自然を愛し自然と共に生きる文化・伝統を愛し、平和で幸せな生活が永遠に送ることが出来る世の中を目指すことを願って作成することになりました。

私は感性を磨いて絵に表現することを追求してきましたが、上記のように、日本の神仏や文化に詳しくありません。オーダー絵画を描くときには、一人ひとりの個性を尊ぶとともに、それを、長い歴史に耐えてきた価値と結びつけることを考えて、一枚一枚、描いてきました。そのため、特殊なオーダー絵画セッションで対話する中で「門間さんと話して、自分は◯◯を大切にしているので、それを含めて描いてほしいのだ」と気が付いたクライアントから、一つ一つ、学んで今日に至ります。そのため、このシリーズを制作することで、私自身も日本文化についてより深い学びを得ながら皆様と共有していけると考えています。

七福神について誕生は、室町時代と言われています。「応仁の乱」が勃発した室町時代の末から戦国時代にかけて、京都の商人たちが参拝し始め、庶民に広まったといわれています。元々、七福神は別々に寺社で信仰されており、一堂に集まった理由は諸説あります。

一説には最澄が開いた天台宗の仏典『仁王経』の教えが、京都の人々の間で広まったことにあるといいます。「七難即滅、七福即生」の言葉があり、七難とは「太陽の異変、星の異変、火災、水害、風害、干害、盗難」を指し、これらすべてを消して、代わりに福を与えてくれる存在として、七福神が祀られるようになったのだ、という説です。
江戸時代に入ると、七福神信仰は一気に全国に広まります。きっかけは、徳川家康。当時、家康の指南役・天海が天台宗の僧だったこともあり、七福神を教え喜んで信仰を始め、諸国の大名もそれに倣い、各地で定着したと言われています。

こうして日本の正月や福の神として欠かせない存在になった七福神ですが、日本出身の神様は、恵比寿のみ。恵比寿は『古事記』や『日本書紀』に出てくる国造りの神、イザナギノミコトとイザナミノミコトの子供とされ、後に商業や漁業の神となりました。

比寿と同じく商売繁盛の神としての役割を持つ大黒天の出身はインド。元々はマハーカーラと呼ばれるヒンドゥー教の神で、創造と破壊を司るシヴァ神の化身でした。それを象徴するようにインドでは恐ろしい形相で描かれています。
毘沙門天、弁財天もヒンドゥー教の神で、毘沙門天は財宝を司る神「クベーラ」が、弁財天は水と豊穣を司る女神「サラスヴァティー」がルーツです。

後の3人は、中国がルーツで、福禄寿と寿老人の元は道教の神。福禄寿は三徳と呼ばれる子孫繁栄、財産、健康長寿を司り、寿老人は南極星の化身とされます。福禄寿とは双子とも同一人物とも言われています。
布袋は、実在する禅僧をモデルとしていて、弥勒菩薩の化身で、開運を司ります。

七福龍は、上記の神様の持ち物などで、7人を描き分け、さらに、宝船にさまざまな縁起物を積んだ縁起満載の作品になりました。

どの龍がどの神様か。それぞれの神様はどんな持ち物を持っているのか。宝船に積まれたさまざまな縁起物は、どんな意味があるのか。

それはまた別の物語で、お話し致します。

今回完成した作品 ≫『七福龍』

 

著者他の記事見る


 著者の自己紹介 

ビジョンクリエイター/画家の門間由佳です。
私にはたまたま経営者のお客さんが多くいらっしゃいます。大好きな絵を仕事にしようと思ったら、自然にそうなりました。

今、画廊を通さないで直接お客様と出会い、つながるスタイルで【深層ビジョナリープログラム】というオーダー絵画を届けています。
そして絵を見続けたお客様から「収益が増えた」「支店を出せた」「事業の多角化に成功した」「夫婦仲が良くなった」「ずっと伝えられなかった気持ちを家族に伝えられた」「存在意義を噛み締められた」など声をいただいています。

人はテーマを意識することで強みをより生かせるようになります。でも多くの人は自分のテーマに気がついていません。ふと気づいても、すぐに忘れてしまいます。

人生

の節目には様々なテーマが訪れます。

経営に迷った時、ネガティブになりそうな時、新たなステージに向かう時などは、自分のテーマを意識することが大切です。
また、社会人として旅立つ我が子や、やがて大人になって壁にぶつかる孫に、想いと愛情を伝えると、その後の人生の指針となるでしょう。引退した父や母の今までを振り返ることは、ファミリーヒストリーの貴重な機会となります。そして、最も身近な夫や妻へずっと伝えられなかった感謝を伝えることは、絆を強めます。そしてまた、亡くなった親兄弟を、残された家族や友人と偲び語らうことでみなの気持ちが再生されます。

こういった人生の起点となる重要なテーマほど、大切に心の中にしまいこまれてカタチにしづらいものです。

でも、絵にしてあげることで立ち返る場所を手に入れることができます。

>>著者へのお問合せはこちら

感想・著者への質問はこちらから