其の十九 グルメってなに?

イノベーションカードが知らせる
本日の斬り口:グループに分ける
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松○牛を注文するだろう
ご夫婦の会話に登場した、
ま○みたち。

彼らは、本当に
グルメなのだろうか。

グルメとは、
フランス語で

ワイン商人の召使い

を指していたようで、
そこから

ワインに精通した人

という意味で
使われるようになり、
それが加速して

美食家

とか

食通

を表すようになった。

この意味変容ぶりは、
灰をかぶって、
下働き扱いされていた女子が
王子さまに見初められ、
お姫さまになる、
例のストーリーを
思い起こさせることから

言語学意味変容領域では

シンデレラ型(type Cinderella)

に分類される
言葉でござる。

って拙者内妄想が
成立するほどの
変容ぶりでござる。
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日本では
さらにその
活用系が派生し、

B級グルメ
A級グルメ
ご当地グルメ
下町グルメ
孤独のグルメ

などと、

俺たちは、ここに
収まりきれない!

と、比叡山から
降りた僧侶たちが
開祖となり花開いた、
鎌倉仏教のごとく

グルメ

は日本で
独自の花を
咲かせている。

って日本の
アレンジ力を
ここでも
感じる。

まっ、それは
置いといて、

そもそも、
ま○みたちは
グルメなのだろうか。
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拙者の周辺の
グルメな人たちを
グループメンバーに分ける、
「グルメン」してみると、

第1グルメンは
グループ探し出す。

店を探し出す
調理人を探し出す
素材を探し出す

探し出す

ことが大好き。
新しさを発掘する情熱で、
彼らの手のひらでは
目玉焼きを焼けるかも。

第2グルメンは
グループ語る。

料理の歴史を語る
素材の薀蓄を語る
調理のコツを語る

情報を語る

ことを楽しむ。
いちいちが全て深いがために
鬱陶しさが醸し出されやすい。

第3グルメンは
グループ一品。

この一品だけは
誰にも負けないっ!
というグルメン。
拙者の知人には

グラタン・グルメン
プリン・グルメン
そば・グルメン
焼き鳥・グルメン
手みやげ・グルメン
砂町銀座・グルメン
戸越銀座・グルメン

と列挙しまくれるほど
このグループは
個別化が進んでいて、
層が厚い。

旅行先などで
このグルメンたちに
問い合わせれば、
瞬時に情報提供してくれる
ありがたい存在。

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ってことで
グルメとはブランド銘柄を好む、
美味しいものを食べたがるということではなく

食領域で自己発見を研鑽し、凄まじい熱量で情報発信する喜びを持つ人

でござる。

拙者は、虫食が苦手な、単なる食いしん坊でござるよ。さらば!


パンダ侍のプロフィール

あまりの弱さに
天敵に追われ、
争いを避けて、
しぶしぶ笹を食べ始める。
しだいに美味しく
感じれらるようになり、
肉食であるにもかかわらず、
肉をまずく感じるようになった
熊を先祖に持つ。

育ての先生の
気まぐれから、

こやつは笹薮から
世間に出してみよう

ということで、
草むらを転がり、
川のせせらぎをまたぎ、
欄干をスキップして、
東京に生息。

ある日、笹かまを食べ、

こ、これは笹ではない

と、その驚きで、ほっぺが落ち、
その衝撃で震えがとまらなくなり、
その震えから膝ががくっと落ちた、
その瞬間、

本質を見定めよ。

と天啓をうける。

それ以来、
本人の意思とは関係なく
白いしっぽが
陰陽太極図となり
白黒混ざり合う世の中で、
そもそもを斬ることになる。

腰に非常食の竹笹を
さしていたところ、

侍だったんですねー。

と、たまたま勘違いされ、
パンダ侍と
呼ばれるようになり、
現在に至る。

 

 

生息地:世田谷区界隈ときどき旅
職業:パンダ侍
特技:白黒和合流そもそも斬
苦手:常識、規則、喧騒、争い
好物:笹かま
信条:昼寝と愉快を選ぶ

執筆者:小野ゆうこ

食べること、人間観察、木彫を修行とし、
愛と誠と調和、そしてユーモアを信条とし、
対話によって内発と創発を起こす現場づくりを得意とし、
中小企業の理念づくりやブランディング、新規事業開発を通じた組織変容、
また、経営者の自己変容セッションを生業にしている。
日本大学大学院藝術学研究科修士課程修了後、
企画・コンテンツ開発会社で企画ディレクションを経験後、2006年、株式会社つくるひとを創業。
売上高2億~7,700億円規模の組織、業種業態を問わず、創業以来780を超えるプロジェクトを経験。
10年間でのべ3万人の現場会議を中心に据え、対話型の課題解決に関わる。
現場プロジェクトメンバーの個人成長と集団組織の変容を
常に後押しするプロジェクト型のコンサルティングスタイルを貫き、「考え方」や「対話デザイン」を修得してもらいながら、実際の課題解決をすすめる。
幼いときは宇宙人、変人と、揶揄され、学校社会になじめないまま成長したが、実社会では「変人視点」が求められることが増え続け、重宝されている。

株式会社つくるひと 代表取締役
デキル。株式会社 代表取締役
一社)一般社団法人ビーイング・バリュー協会 理事/マスターコンサルタント

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